いわき市の新取り組み
2025-11-18 09:46:29

地域福祉を進める福島県いわき市の新しい取り組みとは

福島県いわき市での革新的な筋肉測定実験



2023年10月、福島県いわき市において、ローテックメディカルジャパン株式会社が主導する新たな実証実験が始まります。このプロジェクトは、高齢者の健康維持を目的に、エコー技術を活用して足の筋肉、特に大腿四頭筋の厚さを測定するものです。これにより、筋力低下を早期に発見し、健康的な生活をサポートしていくことを目的としています。

実証実験の背景



加齢に伴い、私たちの体は筋肉量が減少する傾向にあります。その結果、運動能力の低下が生じ、転倒などのリスクが高まります。実際、公益財団法人長寿科学振興財団の報告によると、適切な運動を行わない場合、70歳時には成人期の約40%ある筋肉量が10%にまで減少することがあるとのことです。これを受けて、いわき市では高齢者の筋肉の状態を可視化し、健康的な生活を維持するための助けとなる実証実験を行うことにしました。

ポータブルエコー「KINDO」とは?



実証実験で使用されるのは、ポータブルエコー「KINDO」です。この機器は医療従事者だけでなく、一般の人々にも簡単に使用できるように設計されています。筋肉の厚さをリアルタイムで観察でき、その変化を可視化することができるため、日々の運動成果や筋力低下の兆候を確認できます。また、iPadやiPhoneとWi-Fi接続を行うことで、使用する場所に制限がなく、施設や自宅でも手軽に筋肉量を測定することが可能です。

具体的な活動内容



この実証実験は、福島県浜通り地域の復興の一環として実施され、医療法人社団秀友会 サンライフゆもとや医療創生大学との連携によって行われます。2025年から2026年までの間、ポータブルエコーを利用して高齢者の筋肉状態を観察し、そのデータを基にエクササイズプログラムを開発する予定です。このプログラムは、理学療法士やトレーナーと共に、高齢者が安全に実施できる運動を提供することを目指しています。

代表取締役の思い



ローテックメディカルジャパンの代表取締役である飯村隆志氏は、「私自身、病気を通じて健康維持の重要性を痛感してきました。医療の場を超えて、日常生活の中で健康を維持するための手助けができればと考えています」と語っています。病気の治療のみならず、日常生活においても健康的な習慣を確立することへの貢献が期待されるこの実証実験は、高齢社会における健康と自立した生活を促進する一手となるでしょう。

おわりに



本実証実験を通じて、福島県いわき市が地域ピラミッドの一部として、高齢者の健康を支えるモデルケースとなることが期待されています。地域の皆さんがこの取り組みを通じて、健康意識を高め、自立した生活を送る一助となることに、私たちも大いに期待しております。


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