渋谷スクランブルスクエアがCASBEEで最高Sランク取得
渋谷スクランブルスクエア株式会社が運営する渋谷スクランブルスクエアのオフィスフロアが、建築物の環境性能を公平に評価する「CASBEE」で最高ランクとなるSランクを獲得したことが発表されました。これは、2019年11月の開業以降、資源の最適利用や環境負荷の軽減に注力してきた結果です。今後もこの取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に寄与していく方針です。
認証取得の詳細
- - 対象物件: 渋谷スクランブルスクエア(オフィスフロア)
- - 所在地: 東京都渋谷区渋谷2-24-12
- - 取得日: 2024年11月15日
- - 評価点数: 87.9点(Sランクは78点以上)
CASBEE(評価認証制度)は、環境に優しい建築物の普及を促進することを目的とした制度で、エネルギー、温室効果ガス、水資源、資源利用、安全性、生物多様性、そして屋内環境という5つの観点から建物を評価します。この度のSランク取得は、数々の取り組みの賜物です。
主な取り組み
エネルギー利用の最適化
渋谷スクランブルスクエアでは、ビルエネルギー管理システム(BEMS)を取り入れたエネルギーマネジメントを実施しています。さらに、高効率設備と組み合わせることでエネルギー消費を抑制し、コジェネレーションシステムを使用して、発電時の熱を空調に再利用しています。
水資源の有効利用
施設内で排出される雑排水は、地下の中水設備で浄化され、トイレの洗浄水として再利用されています。これにより、貴重な水資源の有効活用と下水道への負荷軽減が実現されています。
災害への備えと耐震性
渋谷の密集地域では、浸水対策として大規模な雨水貯留施設が設けられています。また、地震対策においては、建物の振動や状況をリアルタイムでモニタリングするシステム『4D-Doctor』が導入されており、高い耐震性が確保されています。
交通の便の良さ
渋谷スクランブルスクエアの立地は、東急、JR、メトロ渋谷駅およびバスターミナルに直接接続しているため、その交通の利便性は抜群です。
さらなる取り組み
今後、使用電力の一部に再生可能エネルギーを導入し、さらなる環境性能の向上を目指します。2025年度からは非化石証書を活用した取り組みも開始予定です。
渋谷スクランブルスクエア株式会社は、事業活動を通じて社会課題の解決を図り、環境と調和した持続可能な街づくりを一層推進していきます。
渋谷スクランブルスクエアの基本情報
- - 名称: 渋谷スクランブルスクエア
- - 事業主体: 東急株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東京地下鉄株式会社
- - 所在地: 東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号
- - 延床面積: 約277,000㎡
- - 階数: 地上47階、地下7階、など
- - 設計: 渋谷駅周辺整備計画共同企業体
また、詳細な情報は公式サイトで確認できます。
渋谷スクランブルスクエア公式サイト