50代以上の女性が感じる日常の悩み、物価や視力の低下が上位に
最近、「ハルメク生きかた上手研究所」による調査が発表され、50歳以上の女性が普段の生活で感じる困りごとのランキングが明らかになりました。調査に応じた女性529名からの回答をもとに作成したこのランキングは、世代ごとの悩みの傾向が垣間見える興味深い結果となっています。
調査の概要
この調査は、事前調査と本調査に分かれて行われました。事前調査では、普段の生活で困っていることを最大3つまで自由に記述してもらい、その結果から選ばれた20項目について、評価を行いました。評価は7段階で行われ、調査方法はWEBアンケートでした。対象としたのは、全国の50歳から86歳の女性です。
ランキングとその理由
調査結果によると、最も多くの女性が困っていることは「物価・光熱費が高い」、次いで「ものを捨てられない」、そして「視力の低下」となりました。具体的に見ていきましょう。
1位:物価・光熱費が高い
生活費が上がり、家計が圧迫されている実感を抱えている女性が多数いました。「オリーブオイルやコーヒー豆など、たまに買うものの値上がりに驚く」との声が目立ち、特に年金生活の厳しさを感じている人が多いようです。また、電気代の高騰も家計に影響を与え、ストレスを感じている女性が増えています。
2位:ものを捨てられない
嗜好品や思い出の品々に執着している女性が多く、捨てる決心がつかないとの声も。それに加え、家族の持ち物が多く、整理が難しいと感じる方もいらっしゃいます。また、「集中力や決断力が低下している」との自覚から、物の整理を後回しにしがちだとのコメントがありました。
3位:視力の低下
視力の低下は多くの女性にとっての共通の悩みとなっています。「普通の小さな文字が読みにくくなった」「目の疲れが気になる」といった声が寄せられました。特にスマホやパソコンを使用する時間が長く、目の疲労感を訴える方が多く見られます。
専門家の見解
「ハルメク 生きかた上手研究所」の所長、梅津順江氏は、今回の調査結果について「物価や光熱費が高くなる現代の状況が、50代からの女性たちの生活にどのように影響しているか」を強調しました。特に、年齢によって抱える悩みが異なること、またその背後には時代の変化も関係していると指摘しています。
彼女はまた、今後は、「2025年問題」に直面する社会課題についても考慮する必要があると警鐘を鳴らしています。この問題は、特に高齢者人口の増加によって、医療や福祉など多様な分野に影響を及ぼす可能性があるとのことです。
結論
今後も、このような調査を通じて、50代以上の女性の生活や悩みに関する理解を深め、時代が進む中での新たなニーズへの対応が求められています。生活の困りごとを取り上げ、解決策を探ることは、今後の社会にとって重要なテーマとなることでしょう。