多様性を促進するQlean Datasetが提供開始！新たな顔画像データセットのメリットとは

最新の顔画像データセット「Qlean Dataset」のご紹介

概要

Visual Bank株式会社が新たに提供を開始した「Qlean Dataset」は、AI開発に特化したデータソリューションです。近年、AI技術が進化する中で、実験や商業利用において多様なデータが求められています。特に、顔画像データは様々な分野での活用が期待されており、その一環として登場したのが「装飾品装着ありなしの多国籍・老若男女・顔画像データセット」です。

新データセットの特徴

今回ラインナップに加わったデータセットには、110名のモデルが含まれ、多国籍の顔画像が使用されています。それぞれのモデルは、マスクやメガネなどの装飾品を着用したり、異なる照明条件で撮影されたりしています。これにより、リアルな状況での顔認識や特定アルゴリズムの学習に最適な素材が提供されています。

データセットの構成

- 撮影人数: 110名（外国人モデルを含む）
- 属性: 黒人、白人、インド中東南アジアなどの多民族
- データ形式: PNG / JPEG
- ファイル数: 15,232
- データ容量: 12.7GB
- 画素数: 一部は4,032×3,024、標準540×960

このように、多様なデータの特性を反映したセットアップにより、開発者はさまざまな条件を考慮しながらAIモデルを構築することが可能となります。

ユースケースの広がり

「Qlean Dataset」のデータは様々な用途に活用できます。以下にいくつかのユースケースを紹介します。

1. 顔認識AIの多様性強化

多民族のモデルを収集することで、AIにおけるバイアスを軽減し、多様性を促進します。特に、異なる年齢層や人種の認識精度を向上させるための基盤となります。

2. マスク着用時の確認精度の向上

マスク着用に関するデータを活用することで、医療機関や空港のセキュリティチェックにおける本人確認の精度向上に役立ちます。

3. AR/VR用モデルのトレーニング

高解像度かつ多角度の顔画像が提供されるため、ARやVRでの顔トラッキング技術の精度を高めることができます。

4. ジェスチャー認識AIの訓練

さまざまなアングルで収録されたデータを用いて、ジェスチャー認識や視線推定モデルの精度向上が期待されます。

5. 防犯カメラ向けAIの検証

実環境で撮影された顔画像群は、監視カメラでの人物特定モデルを評価する際の重要なリソースとなります。

6. メタバース・アバター生成

多様な顔特徴を提供することにより、ユーザーが自身の特性を忠実に反映したリアルな3Dアバターの作成をサポートします。

安心して利用できる環境

「Qlean Dataset」では、全てのモデルからデータ利用に関する同意を得ており、各国のプライバシーポリシーに従った運用がされています。このため、安全かつ安心して商業利用や研究開発に活用することができます。

さらに、独自の「データレシピ」によって、必要なデータをカスタマイズすることも可能。初期投資を抑えた状態でデータを調達できる新しい仕組みは、AI開発に携わる全ての方々にとってメリットとなるでしょう。