大般若経が文化財に
2025-06-16 11:53:05

日本女子大学の学生が関わった大般若経が文化財に登録!

日本女子大学の有志学生が関わった大般若経が文化財に登録!



東京都板橋区の中台延命寺が所蔵する「中台延命寺所蔵大般若経 附旧経櫃・経箱」が、2025年2月に板橋区の登録有形文化財として認定されました。この素晴らしいニュースは、日本女子大学(文京区)の有志学生たちが、文化財登録に向けた重要な役割を果たしたことによるものです。文化財登録書の授与式は、2025年5月21日に大塚龍雅住職によって行われます。この活動は、地域社会との連携を強化するための社会連携教育センターが主導した「中台延命寺所蔵史料調査および調書作成ボランティア」として実施されました。

このプロジェクトには、2023年10月から2024年3月までの間、約40名の学生が参加しました。彼らは延命寺に赴き、600巻にわたる大般若経や経櫃の調査、調書の作成、写真撮影、データベースの構築を行いました。江戸時代に中台村および周辺地域から奉納されたこの大般若経は、その時代の信仰と地域社会の在り方を知る上で非常に重要な資料です。

この取り組みは、多様な学部の学生が参加したことで、文理を超えた学びの場を創出しました。史学科の学生だけでなく、児童学科、日本文学科、社会福祉学科など、様々な専門を持つ学生たちが協力して活動を行いました。これにより、学生たちは前近代の原本資料に直接触れながら、文化財の調査研究に貢献できる貴重な機会を得ることができました。

また、調査は大塚住職および板橋区教育委員会の神子美涼学芸員と連携する形で進められ、地域との関係を構築しながら進行しました。神子学芸員は、学生たちに史料撮影の指導を行い、具体的な調査活動が円滑に進められるようにサポートを提供しました。学生たちは着実に心を込めて資料を扱い、事前のレクチャーで注意事項も学びつつ、調査に臨みました。

文化財登録の意義


文化財登録は、ただ単に紙の上での正式な手続きにとどまらず、地域社会の文化的価値を再確認し、それを次世代へと伝えていくための重要なステップです。日本女子大学は、創立以来、多様な社会貢献活動を通じて地域との連携を強化してきました。社会連携教育センターでは、「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」という教育理念の基に、学生たちの学びや活動を支えることに注力しています。

今回の大般若経の登録は、学生たちが奉納された歴史的な作品を調査し、地域に貢献できたことを示す重要な成果と言えます。また、この活動を通じて得た知識や経験は、学生たちにとっても大変貴重であり、彼らの成長を後押しする要素となるでしょう。

今後、日本女子大学は文理融合の特性を生かし、さらなる地域社会との連携を深めていくことを目指しています。学生たちが様々な分野で実践的な教育と研究を進めることで、地域社会への貢献に一層力を入れていく予定です。これは、単に学問の枠を超えるのみならず、未来を見据えた学びの場を提供することに繋がります。地元の文化や歴史を大切にし、次世代へと伝えていくための立派な取り組みが今後も続いていくことでしょう。


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