岡山大学のヘリウム回収
2025-11-05 23:16:31

岡山大学、ヘリウムガス回収の新たな取り組みで地域連携を強化

岡山大学、ヘリウムガス回収の新たな取り組みを開始



国立大学法人岡山大学が、愛媛大学と協力して使用済み核磁気共鳴装置(NMR)からのヘリウムガス回収に成功しました。この取り組みは、希少資源であるヘリウムを有効に活用し、地域のヘリウム供給を安定させるための重要な一歩となります。

ヘリウムリサイクルの意義と背景


近年、液体ヘリウムの需要は急増し、同時に供給不安も深刻化しています。特に日本では、ヘリウムの多くを輸入に頼っており、外的要因によって価格高騰や供給不足が懸念されています。この状況を踏まえ、岡山大学は「中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク(HeReNet)」という新しいプロジェクトを立ち上げ、地域の大学や研究機関と連携してヘリウムの回収・再利用を推進しています。

使用済みNMRからのヘリウムガス回収の実績


2025年9月9日と30日、愛媛大学の城北キャンパスで行われたこの実験では、回収される精神を持った愛媛大学学術支援センターの鎌田浩子副技術長が中心となり、計6つのガスバッグを使用してヘリウムガスを効率的に回収しました。約2時間の作業で、結果として約6.2㎥のヘリウムガスを成功裏に収集できました。このガスはその後、岡山大学の液化機に供給され、再利用されることになります。

さらなる展望と地域への影響


今回のプロジェクトは、ただの実験以上の意味を持っています。岡山大学は、得られたデータや経験をもとに、今後も連携機関と協力してヘリウムガス回収のフェーズを進めていきます。また、新たに開発された液化装置は、既存の約2倍の液化能力を持ち、さらに多くのヘリウムを効率よく回収できるようになる見込みです。

この取り組みは、ただの資源回収に留まらず、地域の産学連携を強化し、持続可能な社会の実現に寄与する重要なプロジェクトです。地元の大学や研究機関、企業との協力を通じて、岡山大学は地域全体の成長に貢献していくことを目指しています。

地域社会とのつながりを大切にしながら、岡山大学は今後も新しい技術や知見を活かし、持続可能なヘリウム供給のネットワークを築くとともに、日本全体の研究力向上に寄与できることを期待しています。今回の成功は、地域の専門家間の交流の重要性を再確認させるものであり、これからの挑戦に注目が集まります。


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