「つつむ」が生み出す価値　足立の老舗パッケージアートが描くブランドの未来とは

つつむが生み出す新たな価値

足立区の『パッケージアート株式会社』は、創業70年以上の歴史を持つ包装資材メーカーです。この会社では、「つつむ」という行為を通じて商品を物理的に保護するだけでなく、その魅力や価値を最大限に引き出しています。代表の小林正彦氏は、「パッケージはアートだ」という信念を胸に、業界での新しいスタンダードを築くべく取り組んでいます。

事業承継の決意

小林氏は、家業を継ぐ決意を24歳でしました。「もったいない」という言葉から事業を継ぐきっかけが生まれ、家族の営みに対する思いが次第に強くなっていったのです。小林氏は、創業者の理念を尊重しつつ、新たな風を吹き込むために、先代の経営姿勢を学び、会社の再建に取り組みました。

ギターケースの成功

小林氏が目を付けたのは、インターネットを活用した新たな販売チャネルの拡大です。当初の懐疑的な声を乗り越え、ECサイトで7,700点以上の製品を展開するまでに成長しました。中でも、ギター梱包用段ボールは累計売上6,000万円を超える成功を収め、多くの顧客に支持されています。

パッケージでブランドを創造

小林氏は「商品の価値を引き出す表現手段」としてのパッケージの重要性言及し、顧客のニーズに寄り添った提案型ビジネスを展開。オーダーメイドパッケージ製作ガイドも好評で、今後も公開を続ける意向を示しています。この取り組みは、商品とブランドの価値を高めるための確かな手段となっています。

社内改革と地域貢献

『パッケージアート株式会社』では、清掃活動を通じた課題発見力と考える力の育成に取り組んでいます。また、地域密着型の企業として、地元の企業との交流を大切にし、地域経済の発展にも貢献しています。

未来への展望

小林氏は創業75周年を迎える2027年に向けて、さらなる挑戦を考えています。「自社ブランドの確立と地域社会への貢献」を目指すと共に、各自がプロフェッショナルとして成長できる企業文化を築いていく意気込みを語りました。

このように、『パッケージアート株式会社』は、パッケージングを通じて商品の魅力を引き出し、地域経済や製造業の価値を広める努力を続けています。これからの展開に注目です。