職場環境の新しい形
2025-10-30 14:55:33

多様性を活かす職場環境を目指す新しい研究所が設立される

多様性を活かす職場環境を目指す新しい研究所が設立される



近年、社会での多様性が重視される中、電通グループのdentsu Japanと東北大学が協力し、『dentsu Japan×東北大学 ダイバーシティワークモデル共創研究所』が2025年11月1日に設立されることが発表されました。この研究所は、ニューロダイバージェント人材、つまりADHDやASDといった発達特性を有する人々が持つ独自の能力を活かす職場環境の実現を目指しています。

本研究所の設立にあたり、dentsu Japan、電通総研、東北大学の各代表者が一堂に会し、新しい職場モデル「Neuro-Workdesign」の社会実装に向けた具体的なプロジェクトが始動します。これは、協力して社会的な課題を解決し、個々の特性が最大限に発揮できる環境を確立することを目指しています。

ニューロダイバージェントの特性を理解する



ニューロダイバージェントとは、脳の認知や情報処理の特性が平均と異なる人々のことを指しますが、それを「障害」として捉えるのではなく、「多様性」の一部として受け入れる考え方が重要です。特に、近年このような視点が注目を集めており、社会全体での包摂的な環境づくりが求められています。

多くの場合、従来の「9時〜17時勤務」や「出社必須」といった働き方が、ニューロダイバージェントの特性を持つ人々にとっては働きづらさを生む要因となります。彼らが持つ独自の特性や強みを活かすためには、柔軟な働き方の導入が欠かせません。

「Neuro-Workdesign」プロジェクトの内容



『ダイバーシティワークモデル共創研究所』では、以下のような具体的な活動が予定されています。

1. 多様な働き方を可能とするプラットフォームの開発
ニューロダイバージェント人材の特性に応じた異なる働き方や環境を提示するためのプラットフォームを企画・開発します。

2. 組織開発モデルの策定
ニューロダイバージェント特性を持つ人々の働きづらさを解消するために、効果的な組織開発モデルを構築します。

3. 実証プロジェクトの推進
AIや高度IT領域における人材活躍の実証とワークモデルの策定を通じて、これらをdentsu Japan内で展開し、さらなる拡大を図ります。

4. 産業基盤の構築
宮城県仙台市を中心にニューロダイバージェント人材とAI/DX関連ビジネスの成長基盤を整備します。

研究所の運営体制



本研究所の運営は、電通総研から委嘱された特任教授が総括し、東北大学の教授が支援を行います。このプロジェクトは、ニューロダイバージェントの視点から、誰もが個性を活かせる環境を構築することを目的としています。

今後の展望



2025年11月から始まるこのプロジェクトは、2028年までの3年間を想定しています。研究所の活動を通じて、ニューロダイバージェント人材を支援する新たな職場環境の整備が進められ、多様性が重視される社会の実現が期待されています。

この取り組みが成功すれば、他の企業や団体にも今後の参考となる新しい雇用形態や職場環境のモデルを提唱することができるでしょう。多様な特性を受け入れ、尊重することで、社会全体が豊かになる未来が待っています。


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