高校生の未来を応援する「Rootsインターン」
2025年8月19日、東京都中央区にて、外国にルーツを持つ高校生に向けたキャリア支援プログラム「Rootsインターン」が開催されました。これは、株式会社チョイスホテルズジャパンとNPO法人カタリバの協力のもと、グローバル化が進む現代社会において、高校生たちが未来に向けたキャリアについて考えるための貴重な機会です。
イベントの背景
チョイスホテルズジャパンは「旅で世界とまちを元気に。」という理念のもと、社会課題の解決に取り組む団体への支援を行っています。「Choice Guest Club(TM)」という会員制度を通じて、宿泊利用が持続可能な社会の構築に寄与するプログラムを展開しています。これまでに約109万人もの会員が参加しており、参加者が宿泊するたびに社会課題が改善される仕組みを持っています。
「Rootsインターン」はこのような背景から生まれ、特に外国にルーツを持つ高校生が自らの未来を描けるようにすることを目的としています。イベントには、フィリピンから6名、ネパールから1名の合計7名の高校生が参加しました。彼らは、企業の社員と協力し、来年開催予定の小学生向け多文化交流イベントに向けた企画を立案しました。
当日の活動内容
参加した高校生たちは、まずチョイスホテルズの社員と自己紹介を行い、互いの経験を共有しました。その後、小学生が興味を持てるような経験を基に「多文化交流イベント」のアイデアを出し合いました。具体的には、ニーズ整理、コンセプト作り、イベント企画シートの作成、そして最後には各グループごとに立案した企画を発表していきました。
1. ニーズ整理シートの作成
最初のセッションでは、高校生たちが小学生時代の楽しかった出来事を振り返りつつ、小学生が求める体験やチョイスホテルズが目指すイベントの内容について話し合いました。これにより、小学生が何に興味を持っているかを考える基礎データを作成しました。
2. コンセプトの作成
続いて、それぞれのグループで話し合った内容をもとに、イベントのコンセプトを構築しました。この過程では、参加した高校生がそれぞれの文化に基づいたユニークなアイデアを出し合い、創造性が発揮されました。
3. イベント企画シートの作成
その後、コンセプトに基づいて、具体的なイベント内容を考えました。ブースで行うアクティビティや装飾のアイデアを出し合い、実際にどのように小学生に楽しい体験を提供するかを絵にまとめました。
4. 企画の発表
最後に、各グループが立案した企画を発表しました。各高校生が自身のルーツにゆかりのある手遊びや、文化に関連したアイテムを紹介するなど、非常に工夫に富んだ発表が展開されました。
今後の展望
チョイスホテルズジャパンは、今後もお客様に宿泊サービスを提供するだけでなく、持続可能な社会の実現を目指して社会貢献活動を継続していく方針です。これまでの支援活動を通じて、外国にルーツを持つ子どもたちの将来の可能性を広げたいと考えています。また、「Rootsインターン」は次回も開催する予定で、参加した高校生たちがさらに多くのことを学び、成長する機会を提供することに力を入れています。
グローバル化が進む中で、異なる文化や背景を持つ人々との共生を視野に入れたこの取り組みは、まさに未来を育む重要な一歩と言えるでしょう。