AGEST Testing Lab.がFOSE2024での貢献賞受賞の研究
株式会社AGESTは、最先端の品質テクノロジーを駆使してソフトウェアの品質向上に取り組む企業であり、その中でも特に注目されるのが自社の研究組織『AGEST Testing Lab.』です。ここでは、ソフトウェアテストの専門家たちが集まり、優れた研究の成果を上げています。今回は、同ラボが電気通信大学と連携して行った研究が、FOSE2024において貢献賞を受賞したことについて詳しくお伝えします。
FOSE2024における受賞の詳細
FOSE2024(31回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ)は、日本ソフトウェア科学会が主催する重要なイベントで、ソフトウェア工学に関する基礎技術の確立を目指す場として位置付けられています。今回のワークショップには114名が参加し、非常に高水準の研究が集まりました。
AGEST Testing Lab.が電気通信大学の研究チームと共同で発表した論文は、選考過程を経てフルペーパー部門で貢献賞を受賞しました。「画像認識モデルに対する系統的故障の適応的自動検出手法AdaSniperの提案」は、問題提起の深さやプレゼンテーションの優れた内容によって評価され、7編の選ばれたフルペーパーの中でも特に優れたものとして望まれました。
【受賞者】鳥越 湧真(電気通信大学 情報学専攻博士前期2年)
【発表題目】画像認識モデルに対する系統的故障の適応的自動検出手法AdaSniperの提案
【著者】鳥越 湧真、石川 冬樹、田原 康之、大須賀 昭彦、清 雄一、高橋 寿一、他
このような成果が得られたことに対し、鳥越氏は、研究に関わったすべての人々に深く感謝の意を示しました。そして、同研究がAGEST Testing Lab.におけるAI技術を駆使したソフトウェアテストの研究の重要な成果であることを強調しました。
AGEST Testing Lab.の研究への取り組み
AGEST Testing Lab.では、AI(人工知能)、アジャイル、セキュリティの3つの観点からソフトウェアテストの新技術を模索しています。この研究の進展は、AIを活用したテスト管理ツール「TFACT」の開発にも寄与しています。TFACTは、従来のテスト手法を凌駕する機能を備え、AIが自動的にテスト手順を作成したり、進捗を管理したりするなど、ソフトウェアの安定性と安全性を高める役割を担っています。
TFACTの進化と未来
TFACTの品質改善は、これらの研究によって支えられています。AIテスト技術の最前線から得た知識は、ツールの自動化やその適用範囲の拡大に直接結びついています。その結果、ソフトウェアのテストはさらに効率的に進化し、開発者や企業にとって大きなメリットをもたらします。
同社は今後も、研究と実践の相互作用を強化し、ソフトウェアテストの進化を促進することを目指しています。この取り組みを通じて、高度デジタル社会の実現に貢献しつつ、全てのDX(デジタルトランスフォーメーション)に価値と体験を提供することが目指されています。
結論
AGEST Testing Lab.の研究成果とFOSE2024での受賞は、企業の技術革新と社会的貢献がいかに結びつくかの良い例です。今後のさらなる研究成果に期待が寄せられており、AGESTの活動はデジタル社会の未来を形作る重要な要素であると言えるでしょう。
AGEST Testing Lab.に関する詳細は、
公式サイトをご覧ください。また、テスト管理ツールTFACTに関心がある方は、
こちらからチェックできます。