ジャパントラスト、国土交通省との国際物流実証実験に参加

ジャパントラスト、国土交通省の実証実験へ参加

名古屋に本社を置くジャパントラスト株式会社は、国土交通省が2025年に実施予定の「国際物流の多元化・強靱化に向けた実証調査」に参加することを正式に発表しました。本実証実験は、新しい国際輸送ルートの有効性を検証することを目的としており、これにより従来の輸送手段やルートに代わる新たな選択肢を提供することが期待されています。

新たな輸送ルートの利用

実証実験では、日本から米国西岸にあるロサンゼルス港に向けて、コンテナ船による海上輸送を行います。その後、ジャパントラストの現地法人であるGREAT LUCK社と連携し、貨物を米国大陸を横断する鉄道でニューヨークへ輸送します。さらに、ニューヨーク港からは、再びコンテナ船にて欧州のロッテルダム港へ向かいます。

この実験に参加することにより、ジャパントラストは国際物流の安定化を図るだけでなく、災害や地政学的リスクに対する対応力の強化にも寄与することが期待されています。具体的には、輸送時間の短縮やコスト削減を図ることで、顧客企業のサプライチェーンを強靭化することを目指します。

実証実験の概要

この実証実験は、国土交通省が選定した4件の事業者うちの一つとして、その運営において特別な役割を担うことになります。国際物流の多元化を促進する役割を果たすことになるジャパントラストは、これまでの従来ルートの補完として新たな選択肢の提供を通じて、安定したグローバルサプライチェーン構築に向けた貢献を目指しています。

主要な実荷主であるイビデン株式会社は、岐阜県大垣市に本社を構え、1912年に創業した長い歴史を持つ電子部品メーカーです。彼らはスマートフォンや自動車など、さまざまな製品に使用される部品の製造を手掛けており、2024年3月期の売上高は3,705億円という実績を持っています。

輸送のスケジュール

本実証輸送の発送は2025年1月下旬を予定しており、輸送が完了するのは同年の3月中旬から下旬となる見込みです。具体的な輸送ルートは、名古屋港からロサンゼルス港までの海上輸送、ロサンゼルスからニューヨークへの鉄道輸送、そしてニューヨーク港からロッテルダム港への海上輸送となっています。

国土交通省が目指す国際物流の多元化の一環として、この実証実験は物流業界にとって大きな一歩となることが期待されており、ジャパントラストはその中心的な役割を果たすことになるでしょう。

ジャパントラストの企業情報

ジャパントラスト株式会社は、「スピードと情報」をスローガンに掲げ、国際物流サービスを提供しています。日本と北米間のNVOCC（非船舶運航業者）ランキングでは世界5位に位置し、着実に成長を続けています。また、名古屋を拠点にしており、顧客のニーズに応じた最適な物流ソリューションを提供することで評価を得ています。

本社所在地は愛知県名古屋市中区丸の内で、資本金は2,000万円。担当者は事業推進部の原田裕氏で、詳細なお問い合わせはTEL 080-4755-3714 又は Email [email protected] にて受付けています。

この新たな国際物流の実証実験を通じて、ジャパントラスト株式会社が業界に与える影響は、今後の展開に注目が集まります。