RAD Studio 12.3 Athenaが登場!
エンバカデロ・テクノロジーズが新たにリリースした統合開発環境『RAD Studio 12.3 Athena』は、開発者にとっての大きな進展となります。これまで多くの開発者に支持されてきたこのプラットフォームが、さらに進化を遂げました。新しい機能として、AIによるコード支援や64ビットIDEの初期リリースが実装され、これにより開発環境はますます洗練されました。
64ビットIDEの初期リリース
今回のアップデートで注目すべきポイントは、64ビットIDEの初期リリースです。このリリースにより、大規模なプロジェクトのビルドや、高度なデータベースへのアクセスが容易になりました。現在は64ビットWindowsのみをターゲットにしており、32ビットIDEと同時にインストール可能ですので、開発者は必要に応じてどちらの環境も使用することができます。
AIコード支援機能の強化
また、AIコード支援機能『Smart CodeInsight』がさらにパワーアップしました。ChatGPT、Gemini、Claudeなどの最新AIモデルが利用可能で、Markdown形式のチャットウィンドウがサポートされたことにより、フォーマットされた出力を簡単に得ることができます。この機能により、コードの質や生産性が大いに向上することでしょう。
最新のターゲットOSのサポート
それだけではなく、Windows 11をはじめ、DelphiではiOS 18、Android 15、macOS 15 Sequoiaなど、最新のターゲットOSに対応しました。これにより、最新技術を取り入れるためのサポートがさらに強化され、開発者はより多くのプラットフォームでアプリケーションを展開できるようになります。
UI描画機能の向上
VCLとFireMonkeyの双方で描画機能が強化され、Skiaのサポートが追加された点も特筆すべきです。これにより、UIの品質が向上し、ユーザーにとっての使い勝手が大きく改善されています。VCLスタイル、HighDPIのサポートが充実しており、視覚的な面でも優れたパフォーマンスを実現しています。
WebStencilsによるHTML処理の拡張
12.2バージョンで導入されたWebStencilsも引き続き強化されています。サーバーサイドでスクリプトベースのHTMLファイルを統合・処理する機能が向上し、任意のCSSやJavaScriptライブラリを使用して実際のデータを生成したHTMLページを制作できます。この機能により、Web開発がさらにダイナミックでインタラクティブに行えるでしょう。
FireDACの最新データベースプラットフォームのサポート
さらに、FireDACを利用したデータベースアクセス機能も改善され、Microsoft SQL Server 2022やMongoDB 8.0、MySQL 8.4など、最新のデータベースプラットフォームがサポートされています。接続の安定性やスピードが向上し、データベースに関する作業がよりシームレスになります。
まとめ
エンバカデロの『RAD Studio 12.3 Athena』は、多数の新機能や改良が施されており、これからのアプリケーション開発において大きな助けとなること間違いありません。開発者の皆さんは、ぜひこの最新の開発環境を試してみてください。エンバカデロの公式サイトでは、トライアル版も提供されていますので、自由に機能を体験することができます。
詳細な情報については、公式サイトでご確認ください。