新サービス「みえるアナウンス」
2025-07-15 14:32:19

JR東日本、視覚に優しい多言語アナウンスサービスを試行導入

視覚を通じた駅アナウンスの新時代へ



2025年11月に開催が待たれる『東京2025デフリンピック』を見据え、JR東日本が聴覚障がいのある方や訪日外国人のために新サービス『みえるアナウンス』を試行導入します。このサービスは、駅内アナウンスを多言語にテキスト化するもので、安心して移動できる環境づくりを目指しています。

なんと専用アプリ不要!



『みえるアナウンス』は、聴覚障がい者や外国人乗客を対象としたもので、各自のスマホで設定した言語に応じたアナウンスをテキストで表示できます。専用アプリのインストールが不要なため、手軽に利用できるのが特徴です。サービスの概要としては、駅係員がスマートフォンやタブレットを用いて、4つの言語(日本語、英語、中国語、韓国語)のアナウンスを行い、その内容を専用パネルやQRコードを介してテキストとして受け取るという流れです。

試行導入される12駅



試行対象となるのは、浜松町駅、渋谷駅、赤羽駅、上野駅、秋葉原駅、鎌倉駅、平塚駅、国立駅、千葉駅、新木場駅、長野駅(新幹線改札内のみ)、そして東京駅です。この12駅は、特に訪日外国人が多く利用する駅や、デフリンピック開催に関連する駅が選ばれました。

試行期間は2025年8月1日から2026年3月末を予定しています。 JR東日本では、これを契機にさらにサービスを充実させ、駅係員がリアルタイムで放送内容をテキスト化できる機能や、自由なカスタマイズが可能な機能なども開発していく方針です。

ヤマハの先進的なテクノロジー



このプロジェクトは、ヤマハ株式会社が開発した『SoundUD』と呼ばれる音のユニバーサルデザインを実現するためのテクノロジーを基礎にしています。『SoundUD』は、特定の音声情報に関するデータを明瞭にし、視覚的に分かりやすく伝えることを目指しています。これにより、情報伝達がスムーズになり、利用者にとって価値ある体験が提供されるのです。

各サービスの意義



JR東日本のサービス品質改革部の部長である丹羽健氏は、「聴覚に障がいがあるお客様や訪日外国人から、駅の放送をより分かりやすくしてほしいという声をいただいておりました。その要望に応える新たな取り組みが『みえるアナウンス』です」とコメントしています。誰もが駅を安心して利用できる環境を整えるため、このサービスは非常に重要な役割を果たします。

まとめ



『みえるアナウンス』は、東京2025デフリンピックに向けての取り組みの一環として、駅の利用をより快適にするための革新です。音声情報を視覚的に伝えるこの新しい試みが、これからの駅利用のスタンダードとなることを期待しています。詳細情報は、公式な『SoundUD』のウェブサイトにて確認できます。音のある環境において、すべての人々が平等に情報を得られる時代が、ついに訪れるのです。


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