地球環境大賞
2025-03-04 05:28:32

環境へ配慮した技術革新が光る!第33回地球環境大賞

環境への取り組みが評価される第33回地球環境大賞



地球温暖化や持続可能な開発目標の達成に向けた取り組みが奏功し、企業や団体がその成果を讃えられる「第33回地球環境大賞」の受賞者がこのほど発表されました。本年度のグランプリに相当する大賞は、半導体デバイス製造における省電力化を実現したキヤノンが輝きました。授賞式は、東京・元赤坂の明治記念館にて開催される予定です。

キヤノンの革新技術



キヤノンが受賞したのは、昨年の取り組みの成果です。新技術「ナノインプリントリソグラフィ」(NIL)を用いた半導体製造装置の製品化に成功し、製造プロセスでの消費電力を約90%削減することを達成しました。この技術は、ナノレベルの型を用いて回路パターンを形成し、従来の露光方式における現像工程を不要にすることから、電力使用量だけでなく水使用量や廃液排出量の削減にも寄与するものです。環境への配慮が大きく評価され、受賞につながりました。

その他の受賞者たち



さらに、経済産業大臣賞にはリサイクル素材の使用を飛躍的に増加させたUACJ東洋製罐が選ばれました。環境大臣賞には、地元で生産された再生可能エネルギーで運行する次世代型路面電車を実現した宇都宮市栃木県芳賀町宇都宮ライトレールが受賞しました。

また、文部科学大臣賞はコオロギを養鶏に利用した鹿児島県立市来農芸高校に、国土交通大臣賞はCO2排出量を実質マイナスにする賃貸集合住宅を実現した大東建託が受賞しました。農林水産大臣賞は特定苗木の生産を進めた日本製紙に、総務大臣賞は新エネルギー技術の導入を行ったKDDIが選出されました。

加えて、日本経済団体連合会会長賞には建材の再資源化を実現した大成建設日本通運、日本商工会議所会頭賞には省エネ建築の新手法を開発した須山建設がそれぞれ受賞しました。特別賞には東京都新宿区に本社を持つ大日本印刷が率いる森林化の取り組みが評価されました。

地球環境大賞の意義



「地球環境大賞」は、これからの持続可能な社会を築くための模範となる企業や団体の取り組みを顕彰する重要な制度です。今回の受賞者は、それぞれの分野で革新を進め、環境負荷を軽減する取り組みを展開していることが特徴です。未来の地球を守るため、彼らのような先進的な努力が今後も必要とされています。

詳しい情報は、公式ホームページをご覧ください。


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