三菱重工サーマルシステムズ、国際的デザイン賞を受賞
最近、三菱重工サーマルシステムズ株式会社が、イタリアの名門「A’デザインアワード2025」で素晴らしい成果を達成しました。彼らが開発した海外向けビル用マルチエアコン「KXZ3」と、その関連製品である空調機用リモコン「RC-ES1」が、最高の栄誉であるプラチナアワードとゴールドアワードをそれぞれ受賞しています。
KXZ3の魅力
KXZ3は、地球環境にやさしい設計が特徴です。従来のR410A冷媒と比べて、温暖化係数を約3分の1に削減したR32冷媒を採用しており、環境への配慮がはっきりと表れています。さらに、新型コンプレッサの導入や送風路の見直しにより、冷房期間のエネルギー消費効率を約18%向上させました。
このエアコンは、特に日本のデザイン会社であるアイディープラス社による青色オーナメントがアクセントとなっており、シンプルながらも現代的な美しさを兼ね備えています。設置面積が約28%削減されたことにより、都市部の狭い空間でも効率的に使える点も、大きな利点です。
加えて、「Variable Temperature Capacity Control+」や「ホットガスバイパスデフロスト運転」といった先進的な機能も実装されており、省エネ性と快適性を両立させています。これらの機能により、建物全体の運用コストも低減します。
RC-ES1の特徴
空調機用リモコン「RC-ES1」は、洗練されたデザインが魅力です。イタリアのテンサ・インダストリアル・デザイン社によるデザインで、色は黒を基調としており、シンプルでありながらスタイリッシュです。86mm×86mm×17mmというコンパクトなサイズは、あらゆるインテリアと自然にマッチします。
ユーザーインターフェースは直感的で、画面や静電容量方式のタッチキーが機能をピクトグラムで表示します。このリモコンはBluetoothにも対応しており、専用アプリでスマートフォンからの操作や設定も可能です。ユーザーの用途に応じて「一般ユーザー」「管理者」「サービス」の3つのモードが用意されており、多様なニーズに応えています。
設定データは、Bluetoothの接続範囲内にある最大20台のリモコンに自動的に送信できる機能もあり、作業効率の向上を図っています。
今後の展望
三菱重工サーマルシステムズは、今回の受賞を契機に、引き続き消費者のニーズに寄り添った技術革新を進めていくことでしょう。彼らの開発した冷暖房ソリューションは、これからの時代に不可欠な存在となることが期待されています。
このように、三菱重工サーマルシステムズの新型エアコンは、環境配慮とデザイン性を兼ね備えた、非常に魅力的な製品です。新しい技術と優れたデザインが融合した彼らの製品が、今後どのように進化していくのか、ぜひ注目していきたいですね。