2024年の子どもワクチン支援活動実績
認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(以下、JCV)は、今年も開発途上国であるミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツの4ヵ国に対して、感染症から子どもたちを守るため、ワクチンや関連機器を大規模に支援しました。総額は1億2,348万9,371円に達し、これは昨年を上回る成果として注目されています。
各国でのワクチン接種活動の成果
ブータンでは、医療従事者と連携し、子どもワクチン接種率が驚異の99%に達成しました。また、内戦や民族的な課題を抱えるラオスでは、民族や言語の壁を超えてポリオワクチン接種率を92%に向上させることに成功しました。これにより、多くの子どもたちが感染症に対して守られています。
具体的な支援内容
ミャンマー
支援金の一部はミャンマーに向けられ、ポリオワクチンをはじめとした必要な医療物資が据えられました。約5,000人分のワクチンを調達し、冷凍庫やアイスライン保冷庫などのコールドチェーン設備も支援しています。特に、国内の少数民族地域にいる子どもたちに対する医療支援が急務です。
ラオス
ラオスでは、山岳地域の診療所のない村を訪れ、未舗装の道を通るボランティアたちによる「出張ワクチン接種」が進められています。ポリオの接種率は92%達成され、さらなる地域への医療提供が期待されます。
ブータン
ブータンでは、看護師たちが険しい山を越え、慎重にワクチンを届ける「出張ワクチン接種」が行われています。この努力により、国全体での子どもワクチン接種率は99%に達し、多くの命が救われています。
バヌアツ
バヌアツでは12月に大きな地震が発生しましたが、支援が行われたことにより、現地の医療スタッフは依然として感染症対策を継続しています。支援物資の運搬が難しくなっている中、看護師は勇敢に子どもたちのワクチン接種を行っています。
地震による影響と今後の支援
バヌアツでは、首都ポートビラを中心に大規模な地震が発生し、建物の倒壊や大規模な崖崩れが報告されています。JCVは現地UNICFE事務所と連携し、今後最大限の支援を行う計画です。
子どもワクチン支援への参加方法
こうした活動に参加したい方は、古本や衣類、ペットボトルキャップの回収、募金箱の設置など、手軽にできる方法がいくつかあります。具体的には、月々の寄付、募金箱の設置、家庭に眠っている資源の回収などが可能です。例えば、100円の支援でポリオワクチン5人分が届きます。
世界の子どもたちを救う活動に、皆様もぜひ参加されることをお勧めします。あなたの小さな支援が、時に大きな助けとなります。JCVの公式サイトには、詳細な支援方法が紹介されていますので、ぜひご確認ください。