RaaS普及の新たな一歩
2025-10-29 12:26:48

ビルポとSolidSurface、RaaS普及へ向けての提携を発表

ビルポとSolidSurfaceの新たな事業提携



株式会社ビルポとSolidSurface株式会社は、ロボットサービスRaaS(Robots-as-a-Service)の普及を目指して提携を発表しました。この提携により、両社は「BILLMS(ビルムス)」というRaaSプラットフォームを強化し、中小規模の病院や商業施設でも導入が可能な新しいモデルを構築します。

背景にある人手不足の現実



近年、医療施設や商業施設における人手不足が深刻化しています。具体的には、清掃や警備、搬送といった業務での人材確保が難しくなっています。とりわけ200床規模の中小病院は、限られた予算と資源の中で効率的な運営を求められており、ロボットの導入が今、急激に期待されています。

ロボット導入の課題



しかし、ロボットを導入する際の最も大きな壁は、エレベーターとの連携に伴う費用です。導入には専任のサポートが必要であり、対応可能なロボットも限られています。このため、費用対効果が薄れ、導入が進みにくいのが現状です。また、機能が過剰だったり、運用設計が明確でないシステムが多く、現場での実際の運用要件に適応できないケースもあります。

提携の目的と体制



ビルポとSolidSurfaceは、これらの課題を解決するために事業提携を結びました。SolidSurfaceが技術コンサルティングを担当し、ビルポが「BILLMS」の開発と提供に取り組みます。この「BILLMS」は、複数のロボットを一元管理できるプラットフォームであり、ロボットが混在する環境においてもスムーズな運用を可能にします。具体的には、清掃、搬送、警備、案内などのロボットが同時に活動する際の渋滞や衝突を防ぐことができます。

また、建物内に設置されたカメラやセンサーから得られるデータを組み合わせて、「一枚板」のユーザーインターフェースを提供し、建物全体の効率的なライフサイクルマネジメントが進められます。ビルポがRaaSの設計を行い、SolidSurfaceが実証試験とデータ分析を通じて技術支援を行うことで、最適なロボット運用が実現可能となります。

柔軟な導入手法



このプロジェクトでは、エレベーターとの連携なしでのロボット導入をまずは実施し、段階的に機能を拡張していく柔軟なアプローチを目指します。これにより、初期コストを抑えたまま幅広いクライアントにロボット導入のメリットを享受してもらうことができます。

将来の展望



両社は、この新たなRaaSモデルを通じて清掃や搬送業務の人手削減と品質の向上を図ります。また、将来的にはスマートシティ構築のための重要な基盤としてロボットが普及し、社会全体の進化を促進することを目指しています。これにより、ソサエティ5.0の実現を支援していく方針です。

会社情報



SolidSurface株式会社


所在地:東京都千代田区神田錦町1-13大手町宝栄ビル303
代表者:酒造 孝
設立:2022年
事業内容:ロボティクス事業、システム開発事業、AIシステム構築事業
公式ウェブサイト

株式会社ビルポ


所在地:東京都中央区湊1-6-1 八丁堀AFビル3階
代表者:稲垣太一
設立:2022年
事業内容:清掃ロボット導入支援、ロボット管理システムの開発・提供、ビルメンテナンス業のDXコンサルティング
公式ウェブサイト


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