新たに誕生したデジタルアーカイブ検索サービス
博物館向けクラウドサービス「I.B.MUSEUM SaaS」を利用したデジタルアーカイブの新たな検索サービスが登場しました。このサービスは、すでに構築されたデジタルミュージアムやデジタルアーカイブの検索ができるデータベースです。約400の事例を収録し、いよいよ令和7年11月19日に公開予定です。これにより、多くの博物館や文化機関が過去の事例を参考にして自館のデジタルアーカイブを構築する手助けとなるでしょう。
I.B.MUSEUM SaaSの特長と利点
早稲田システム開発株式会社が提供するI.B.MUSEUM SaaSは、月額わずか3万円で収蔵品管理を完全にサポートするシステムです。このシステムの最大の特長は、追加料金無しでオンライン上にデジタルミュージアムを構築できる機能を持っている点です。これにより、日々の業務で蓄積された資料のメタデータや画像を、すぐに一般公開できるようになります。デジタルアーカイブは博物館の正式な事業として位置付けられたため、このシステムの需要が急増しています。
新しい検索サービスは、ユーザーが作品や資料の詳細情報を簡単に見つけられるように設計されています。具体的には、地域や種類によって事例を絞り込み、興味のあるデジタルミュージアムを見つけることが可能です。
事例データベースの充実した機能
本サービスでは、道府県名からの検索、タイプ別検索、構築方式別検索の三つの方法を用意しています。これにより、ユーザーは自館のデジタルアーカイブの構築に向けて、参考となる情報を探索できます。たとえば、近隣の館や機関がどのようなデジタルアーカイブを構築しているのか、タイプ別に探し出すことができます。
さらに、構築方式についても具体的な情報が得られ、「インターネット公開機能を利用している」「別のWebサイトからの誘導」など詳しい情報をもとに資料を探すことができます。これにより、具体的なアイデアやヒントを見つけやすくなっています。
民間の博物館や小規模なミュージアムでも導入しやすいように設計されたI.B.MUSEUM SaaSは、今後も多くの館や機関に利用されていくことでしょう。そして、この新たな事例データベースを通じて、全国のデジタルアーカイブの水準が向上していくことが期待されます。
今後の展望
2023年4月に改正された博物館法によって、デジタルアーカイブはますます重要な役割を果たすことになりました。特に、I.B.MUSEUM SaaSを通じてデジタルミュージアムを作成する各館にとって、この事例データベースは貴重な資料となることは間違いありません。
今後も、訪れる人々に魅力的な体験を提供するための数多くの新しい取り組みが期待されます。I.B.MUSEUM SaaSが提供するこのサービスは、博物館や文化機関がデジタルの世界に飛び込むための新たな一歩として位置付けられ、さまざまな文化の発信源として役立てられることでしょう。