ギリアド、HIV流行終結を目指した新たな取り組み
ギリアド・サイエンシズ株式会社は、2025年10月1日に特設サイト「HIV/AIDS GAP6」を公開しました。このサイトは、HIV陽性者支援団体や地域コミュニティと協力し、HIV流行の終結を目指すコンソーシアムGAP6の活動を紹介しています。HIVに関する誤解を解消し、適切な検査と治療を推進することを目的としています。
GAP6の設立背景
GAP6は2021年、世界エイズデーに発足しました。このコンソーシアムは、HIV陽性者支援団体や関連団体が集まり、協働して取り組むプラットフォームです。設立から5年目を迎える今年は、特に重要な活動が予定されており、その一環として特設サイトが立ち上げられました。
特設サイトでは、HIV/AIDSに関連する6つの「理解のギャップ」を設け、GAP6に参加している7団体の最新の活動や過去の取り組みを紹介しています。参加団体は、ぷれいす東京、akta、ZEL、はばたき福祉事業団、魅惑的倶楽部、金沢レインボープライド、そしてギリアド・サイエンシズです。
具体的な活動内容
GAP6は、HIV流行終結に向けた重要な活動として、これまでに3回にわたり政府へ要望書を提出しています。これにより、社会全体でのHIVに対する理解促進と行動喚起を促しています。特設サイトでは、これらの要望書やその背景についても詳しく紹介しています。
今年は、特に検査機会の拡充やプルーフ(PrEP)へのアクセスを改善し、治療環境の整備、および偏見のない社会の実現に向けた取り組みが強化される見込みです。これらの施策を通じて、2030年までにHIV流行を終結させるという国連合同エイズ計画(UNAIDS)の目標に貢献したいと考えています。
HIVとは何か?
HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのことで、感染症の一種です。感染すると、体内のCD4陽性Tリンパ球を破壊し、最終的にはエイズ(後天性免疫不全症候群)を引き起こします。日本では、指定された23疾患が発症するとエイズと診断されます。HIVの理解を深めることが、流行終結の一歩となるのです。
ギリアド・サイエンシズについて
ギリアドは、医療革新を追求するバイオ医薬品企業として35年以上の歴史を持ち、HIVやウイルス性肝炎、COVID-19、がんなどの治療薬を開発してきました。カリフォルニア州を本社に、世界35カ国以上で展開しています。すべての人々に健康で持続可能な未来をもたらすことを目指しており、そのビジョンを具現化するための取り組みを続けています。
特設サイト「HIV/AIDS GAP6」(
https://www.endinghiv-gap6.jp)を通じて、HIVについての理解を深めていただければ幸いです。