日清シスコ「チョコフレーク」全国一斉調査の結果から見える意外な実態

日清シスコ「チョコフレーク」全国一斉調査の結果

1968年に発売されて以来、多くの人に愛されてきた日清シスコの「チョコフレーク」。しかし、発売から50年以上経った今、その認知度には驚くべき実態が明らかになりました。日清シスコ株式会社は、全国の男女3,300名を対象に実施した「チョコフレーク全国一斉意識調査」を通じて、「チョコフレーク」についての理解度や認知度が低いという結果を受け、様々な施策を展開することが明らかになりました。

認知度の実態

調査の結果、約半数の人が「チョコフレーク」を知っていると回答した一方で、実に48％の人が「知らない」と答えたことが分かりました。さらに興味深いのは、「チョコフレーク」を知っていると答えた人の中でも、22.2％の人が「シリアル」と認識しているという誤解が多かったのです。特に、29歳以下の若年層において、その誤答率は高く、親世代とは大きなギャップが存在することが露見しました。

食べ方のトレンド

次に「チョコフレーク」をどのように食べているのかという質問では、約70％の人が「手でつまんで食べる」と回答しました。意外に思ったのは、2番目に多かった回答が「牛乳をかけて食べる」というもので、これは若年層がシリアルのように楽しむ傾向が見て取れます。さらに、「袋から口へ流し入れる」「アイスやスイーツにトッピングする」といった食べ方も人気です。

キャラクター「チョコーン」の認知度

もう一つの注目すべき点は、ブランドキャラクター「チョコーン」の認知度。調査によると、9割以上の人が「知らない」と回答し、認知度は極めて低いことが判明しました。「チョコフレーク」を知っている人の中でも、正しく「チョコーン」と答えられた人はわずか3.6%にとどまりました。このような結果を受け、日清シスコの担当者は「ブランドとしてまだ成長の余地があると感じている」とコメントしました。

大学生を対象にした座談会

さらに、大学生を対象にした座談会も実施されました。参加者は「周りで買っている同世代を見たことがない」と述べるなど、「チョコフレーク」は自発的に購入されることは少ない現状が浮き彫りになりました。それでも、チョコレートの濃厚さやザクザクした食感には好意的な意見が多く聞かれました。また、再封可能なパッケージや小分けサイズの要望が挙がり、商品改善のヒントにもなりました。

取り組みの開始

これらの調査結果を受け、日清シスコでは特設サイトを開設し、大学でのサンプリングイベントや限定プロモーションパッケージの展開などを計画しています。国の各大学や店舗で、計76,000個の「チョコフレーク」を無料配布することで、若い世代への認知向上を図ります。

今後の進展が楽しみな「チョコフレーク」。この結果を糧に、さらなる魅力発信を期待したいところです。日清シスコの挑戦から目が離せません。