中古マンションの金利選択に関する調査結果
株式会社MEMOCOとスムナラが合同で行ったアンケート調査により、中古マンションを購入した134名の方々にその買い物における金利タイプの選択についての実態が明らかになりました。調査期間は2025年1月29日から2025年9月19日まで、インターネットを利用した調査でした。具体的には、回答者の内訳は男性77名、女性57名であり、年代別の分布は以下の通りです:20代11%、30代30%、40代34%、50代22%、60代以上3%。
金利タイプの選択状況
調査結果によると、中古マンション購入時の金利タイプで最も選ばれたのは「全期間固定型」で約49%となりました。次いで「変動型」が33%、そして「固定期間選択型」が18%という結果が出ています。この結果から、多くの購入者が金利上昇のリスクを避けるために固定型を選んでいることが見受けられます。
一方で、低金利の恩恵を受けたいという購入者も一定数存在し、変動型を選ぶ人が約33%いることが明らかになりました。また、固定期間選択型は比較的少人数に留まっています。
参考にした情報源
購入時の金利選択においては、約40%の方が不動産会社からの勧めを参考にしていると回答しました。これは不動産会社が購入者にとって非常に重要な情報源であることを示しています。さらに、インターネットでの情報収集を行った方も27%おり、専門家と自主的な調査の両方が活用されていることが分かります。
満足度の調査
金利タイプ選択後の満足度も調査され、なんと約68%の人が「正しい選択をした」と感じており、さらに27%の人も「おおむね正しい」と答えています。これは非常に高い評価で、現行の金利が自身にとって最適だと感じている人が多いことを示しています。満足の意見としては、「見通しが立てやすい」、「毎月の支払額が安定している」など、固定金利を選んだ方からは安定性が好まれる様子が伺えます。
変動金利を選んだ人たちは、金利が低いことや総支払額が安価であることに満足している傾向がありました。これに伴い、返済に余裕があり、金利上昇の現実味を感じていない方が多いという意見も見受けられました。
住宅ローンの選び直し意向
さらに、住宅ローンを見直したいと考える人はわずか約12%にとどまり、67%の人が現在の状況に満足していると回答しました。この高い満足度は、選んだ金利タイプが自分の状況に合っていると感じているからこそでしょう。選び直そうとしない理由としては、「手続きが煩雑」、「現状に問題を感じていない」などが挙げられ、手続きを面倒だと感じることも選び直しを躊躇する要因となっています。
各金利タイプの特徴
全期間固定型は安定を求める人々に好まれ、特に教育資金など将来の計画を重視する世代で人気が高いです。一方、変動型はその名の通り金利が変動するリスクを受け入れつつ、メリットを享受したいと考える人々が見られます。
固定期間選択型を選ぶ人々は、両者の中間的な利点を求め、慎重な判断を下している様子が見て取れます。
まとめ
今回の調査を通じて、中古マンション購入者の金利選択に対する意識や満足度が明らかになりました。全期間固定型が多くの支持を得ていることや、満足度が高いことは、今後の住宅購入においても重要な指針となるでしょう。また、不動産業者からのアドバイスや情報収集の重要性も見逃せません。個人の価値観に基づいた金利選択を行い、引き続き慎重に選ぶことが求められます。