九州がんセンターの業務改革
九州がんセンターは、医療特化型生成AI「ユビー生成AI」を積極的に導入し、業務効率化に取り組んでいます。この取り組みは、独立行政法人国立病院機構において初めての試みであり、病院の記録業務や事務作業を大幅に改善することを目的としています。
背景と課題
医療現場では、医師の働き方改革やタスクシフトが進められ、職員の業務負担軽減が求められています。九州がんセンターでは、高度な医療を提供する一方で、医療スタッフの「記録業務」や「事務作業」の負担軽減が大きな課題となっていました。そこで同院は、自ら「ユビー生成AI」を活用し、業務改善に乗り出しました。
安全な導入体制
同院は、「ユビー生成AI」の導入にあたり、独自の利用規程とガイドラインを策定しました。このAIは、あくまでも下書きとしての機能を持ち、最終確認は必ず医療スタッフが行う体制を整えています。また、データの安全性を確保するため、電子カルテとの連携や、毎日のデータ自動連携の仕組みも構築しています。
具体的な活用法
以下に、九州がんセンターでの「ユビー生成AI」の具体的な活用法をご紹介します。
1. 初診支援
医師事務作業補助者が、紹介状から初診時カルテの下書きを自動生成するシステムを導入しました。これにより、患者1人あたりのカルテ作成時間は従来の22分から12分に短縮され、月間では約50時間の業務時間を削減しています。
2. 診療録要約の作成支援
退院サマリーや診療情報提供書など、電子カルテと連携したAIの活用が進んでいます。これにより、患者の声や診療経過がしっかりと記録されるようになり、情報の質も向上しています。
3. インフォームドコンセントの記録
患者への説明やカンファレンスの録音データから迅速にカルテ用の記事案を生成するワークフローが確立されました。これにより、看護師は患者の表情や反応に向き合える時間が増えています。
4. 会議運営の効率化
会議の音声をテキスト化し、議事録の自動生成を行うことで、従来数時間かかっていた作業が1時間未満で完了するようになりました。これによって、記録業務から解放された書記担当者が議論に積極的に参加できます。
成果と今後の展望
これらの取り組みを通じ、九州がんセンターでは、業務効率の向上、患者情報の丁寧な引継ぎや共有の実現、医療スタッフの心理的負担軽減が図られています。今後は、同院が得た知見をもとにさらなるAI導入を進め、他の国立病院機構へも展開していく予定です。医療のデジタル化に向け、九州がんセンターの挑戦が全国に広がることが期待されます。
Ubie株式会社は、医療現場の業務効率化をサポートし、より多くの患者に向き合う時間を提供できる環境作りを目指しています。今回の取り組みは、未来の医療のあり方を示す素晴らしい事例として注目されています。