人が育たない理由とは?
多くの企業で、研修を増やしても人が育たない現象が見られます。この問題の背後には、合理的な判断が成長を妨げていることがあると指摘されています。リクエスト株式会社の人的資本開発プランニング®センターは、33.8万人と980社に及ぶ行動分析を基に、今まさに求められている実践的な仕事設計モデルを公開しました。このレポートは、2026年1月の「なぜ、どの企業でも人が変われなくなっているか」という構造分析の実践編にあたります。
合理的な判断が成長を阻んでいる
働き方改革が進む中で、業務の効率化や役割分担が重要視されましたが、その一方で現場の働き方が変わってしまいました。具体的には、以下の要素が業務から外れつつあります。
- - 前提を見直して判断し直すプロセス
- - 結果を次の判断に活かすことの重要性
- - 判断に対する責任を意識すること
これらが業務の中から失われてしまうと、仕事は進んでもなかなか成長できず、任せられる人が増えないという状態が生まれます。その結果、多くの企業が「忙しいが成長しない」という現象に直面しています。
従来のアプローチの限界
例えば、具体的なやり方を教えたり、研修で補ったりする従来の方法では、もはや十分な成果が得られなくなっています。限られた時間の中で判断や学びを促すためには、仕事そのものの設計を見直す必要があるのです。このレポートでは、現在の事業環境において人を成長させるための新しい仕事設計の実践モデルを提示しています。
体験と経験の違い
本レポートでは、体験と経験という二つの概念を明確に定義しています。
- - 体験:前例や指示に基づいて起こった出来事で、忙しさとしては記憶に残るが次に活かされることはない。
- - 経験:出来事の背景を理解し、次の行動に役立てることができる状態。
多くの企業では、前例や指示に従って行動していますが、実際には判断を見直したり、次の判断に活かすプロセスが設計されていません。これにより、体験は増えても質が更新されず、成長が妨げられています。
理論的裏付け
本レポートは、経験学習理論や成人学習理論、70:20:10モデル、心理的安全性、行動科学などの学術理論と照らし合わせ、以下の問いに答えています。
- - なぜ研修だけでは人が変わらないのか?
- - なぜ実務と対話が一体でなければならないのか?
- - なぜ仕事設計が重要なのか?
メッセージ:人は変われる
人が変われないのは、怠けや能力の低下ではありません。成果を安定させることが優先される中で、判断や修正が業務から外されてしまったのです。この構造を見直し、今の事業フェーズに合わせて再設計すれば、人は再び成長できる環境が整います。
人材育成の新たなアプローチ
リクエスト株式会社が掲げる「より善くを目的に」は、33.8万人のデータに基づく組織行動科学®に裏打ちされています。この新たな研究成果をもとに、企業は人を育てるための新しい道を探し続けています。今こそ、仕事の設計を見直し、人がより良い成長を遂げられるような環境を整えることが求められています。