ギリアド2025年第3四半期業績
2025-11-13 11:54:55
ギリアド、2025年第3四半期業績を発表し未来展望を示す
ギリアド・サイエンシズの2025年第3四半期業績発表
米カリフォルニア州フォスターシティに本社を置くギリアド・サイエンシズは、10月30日に2025年第3四半期の業績を発表しました。本発表には、売上高や各製品の販売動向、今後の展望が盛り込まれています。
2025年第3四半期の業績概況
この四半期の業績は若干の波乱があったものの、全体的には前向きな結果が出たことが特徴です。特に、ベクルリーを除く製品の売上高は前年同期比で4%の増加を見せ、71億ドルに到達しました。さらに、ビクタルビの売上も前年同期比で6%増の37億ドルに成長しました。
会長兼CEOのダニエル・オデイは、「Yeztugoの好調な立ち上がりや、ビクタルビ、デシコピ、さらにLivdelziの着実な成長をみると、我が社の製品ポートフォリオがしっかりとした成果を上げていることがわかる」と述べています。
2025年第3四半期の総収益は、前年同期比で3%増の78億ドル、製品売上高は73億ドルという結果になりました。しかし、HIV製品やLivdelziの売上増にも関わらず、ベクルリーと細胞治療薬の売上減少が影響し、全体の売上は少し減少しました。
売上高の詳細
部門別に見ると、HIV製品の売上は前年同期比で4%増の53億ドルに達しました。この増加は需要の増加に起因しています。また、ビクタルビの売上は同じく需要の増加を反映し、特には在庫の変動も影響したとのことです。
肝臓病治療薬に関しては、新薬Livdelziが好調で、売上高は前年同期比で12%増の8億1900万ドルとなりました。しかし、ベクルリーは前期比で60%の減少が見られ、その要因はCOVID-19による入院率の低下とされています。細胞治療薬は競争が激しい市場で苦戦し、前年同期比で11%減の4億3200万ドルと報告されています。
今後の展望とガイダンス
ギリアドは2026年に複数の新製品を上市する予定を持っており、2025年の通年業績についてもポジティブな見通しを示しています。特に、希薄化後の1株あたり利益(EPS)は6.65〜6.85ドルと設定されており、これにより市場からの期待も高まっている様子が見受けられます。
また、2025年第4四半期には四半期配当が0.79ドルであることも発表され、この配当も株主にとって魅力的な要素となります。
結論
ギリアドは今後も製品ラインアップの強化や新薬の開発を進め、患者への貢献をさらに拡大させる構えを見せています。市場環境は厳しいものの、これまでの成果をもとに持続的な成長が期待されています。
このような情報は今後、医療業界全体にも影響を及ぼすと考えられ、ギリアドの今後の動向は目が離せません。