歯周病と腎臓の関係
2026-02-04 03:28:30

歯周病が腎臓の炎症を引き起こす新メカニズムを解明した岡山大学の研究

近年、口腔健康が全身の健康において重要な役割を果たすことが広く認識されています。そして、岡山大学の研究グループが行った新たな研究が、歯周病が腎臓の炎症を引き起こす具体的なメカニズムを解明したことで、さらなる注目が集まっています。この研究は、国立大学法人岡山大学の大学院医歯薬学総合研究科に所在する予防歯科学分野のチームによるもので、2025年12月に学術雑誌「Dentistry Journal」に掲載されました。

実験では、歯周病を発症したラットにおいて、高い発現量を示すmicroRNAが特定されました。このmicroRNAは、血流を通じて腎臓に届き、そこで炎症を引き起こす遺伝子の発現を調節することが確認されました。この発見は、歯周病が単なる口腔の問題ではなく、全身にわたる健康リスクを伴うものであることを示しています。

研究をリードしたMohammad Nurhamim大学院生は、「歯周病は世界中で最も一般的な感染症とされており、全身疾患との関連性も増えてきています。私たちは、歯周病の予防を通じて国民の健康を守る手助けをすることを目指しています」と述べています。

この研究の重要性は、特に腎臓疾患の予防において広がります。例えば、慢性腎疾患や腎不全など、腎臓に関連する病気の発症理由が歯周病に起因する可能性も考えられます。もし、歯周病の効果的な予防方法が確立されれば、それに伴って腎臓の健康も守られる可能性が高まります。

また、研究を進めた丸山貴之准教授は、今後もこの分野での研究を続け、「歯周病の予防が政治的にも、医療的にも非常に重要なテーマであると考えています」と強調しています。この発見は、歯科医療の進化だけでなく、全体的な健康管理へとつながるでしょう。

予防歯科の役割


岡山大学のこの研究は、予防歯科の重要性を改めて浮き彫りにしています。歯周病は、早期介入により予防が可能な病気ですが、事後的な治療が中心になってしまっている現状があります。さらに、様々な研究において、オーラルケアが全身の健康に寄与することが多くの事例で確認されています。特に、糖尿病や心血管疾患、さらには腎臓病と関連性があることは、ますます多くの研究で明らかになっています。

まとめ


これからの歯科医療は、単に歯を治療するのではなく、患者の全体的な健康をも視野に入れた包括的なアプローチが求められるでしょう。それにより、社会全体の健康水準が向上し、医療費の削減にも寄与することが期待されます。岡山大学のこの研究は、歯科医療の在り方、その重要性を再確認させてくれるものであり、多くの人々にとっての啓発となることでしょう。


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