NIJINアカデミーが未来の扉を開く
2025年3月23日、小中学生向けオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」が二度目の卒業式、通称「門出を祝う会」を対面とオンラインの同時開催で実施しました。この日は、小学6年生35名と中学3年生5名、合計40名の卒業生が新たな一歩を踏み出し、約150名が参加しました。
卒業生の心の声
卒業生たちの言葉は感動的で、特に中学3年生の卒業生は「NIJINアカデミーに入るまで、自分のことを『不登校』としか思えなかったが、ここでの経験を通じて、自分の好きなように生きることができると感じられるようになった」と語ります。他にも、小学6年生の卒業生は「不登校は悪いことではない。自分のやりたいことを追求できたことが自信に繋がった」と話し、入学当初の戸惑いから、今の気持ちへと変化した自身の心の成長を力強く伝えました。
当日は、オンラインから参加した卒業生も歌やビデオメッセージを通して、自らの思いを表現しました。彼らの表情は、生き生きとしていて、未来への期待感が溢れていました。
在校生と保護者の声
在校生たちも積極的に参加し、卒業生たちが0から築いてきたこの場所を大切に思っていることが伺えました。「NIJINアカデミーは仲間といることの大切さを教えてくれた」とのメッセージが送られ、不登校を希望に変えるためにみんなで協力したいという強い意志が感じられました。さらに保護者からは、「集団の中が苦手だった子供が、友達とともに何かを成し遂げることができた」という喜びの声も届きました。
卒業式の準備
この素敵な卒業式は、在校生たちの手によって成り立っています。彼らは、開会時のオープニング映像の制作や当日の司会、レクリエーション、卒業証書のデザインなど、各自の特技を活かして準備を進め、企画から運営まで自分たちでしっかりとやり遂げました。
卒業生の一人が言ったように、「NIJINアカデミーでの時間は、色彩豊かでまぶしくて、自分を表現する大切な場所だった」という思いが、全員の心に焼き付いています。教師たちも、生徒のありたい姿を尊重し、自分自身を大切にできる居場所作りに力を入れています。
NIJINアカデミーについて
「NIJINアカデミー」は、2023年9月に開校した不登校の小中学生向けのオルタナティブスクールです。全国36以上の都道府県から約400名以上が入学しており、2024年9月からはリアルな学び場も提供します。この学校では、心理的安全性を重視し、一流の教師による双方向の授業を中心に、子供主体のプロジェクト型学習が行われています。学校に行けないことによる劣等感や罪悪感を抱かず、すべての子供たちが未来に希望を持てる世の中を目指しています。
卒業生たちの心強い言葉を聞き、彼らの未来は明るいものになること間違いありません。NIJINアカデミーは、このような希望の輪を広げる活動を今後も続けていきます。