新潟県のJAえちご中越が導入する青果出荷のデジタル化とは

JAえちご中越が実施したデジタル出荷体制

新潟県の農業協同組合JAえちご中越が、青果流通のデジタル化に向けた一歩を踏み出しました。株式会社セラクが提供する「みどりクラウドらくらく出荷」を導入し、農業の現場における効率化を目指すこのプロジェクトには、多くの生産者が参加しています。

導入の背景と目的

JAえちご中越では、農業のデジタル環境を整えるために、DX（デジタルトランスフォーメーション）チームを設置し、「みどりクラウドらくらく出荷」の導入試験を行いました。この取り組みは、業務の効率化とともに、生産者の負担軽減を狙っています。実施されたこの試験には、約100人の生産者が参加し、特に西洋梨「ルレクチェ」の出荷業務が中心となりました。

QRコード活用による業務の効率化

従来の出荷作業では、手作業による伝票入力や目視確認が必要でした。このプロセスは時間と労力がかかり、生産者にとっては大きな負担となっていました。しかし、「みどりクラウドらくらく出荷」の導入によって、QRコードを用いたデータ管理が可能となり、作業時間を約77%削減することができました。この効率化は、日々約1,000箱もの「ルレクチェ」の集出荷において、大きな効果をもたらしました。