灯台と新たな旅
2025-10-29 11:01:14

灯台を巡る新たな旅の形「海と灯台サミット2025」開催の全貌

海と灯台サミット2025の開催



2025年10月20日と21日、TOKYO FMホールで「海と灯台サミット2025」が開催されました。日本財団「海と灯台プロジェクト」を運営する一般社団法人海洋文化創造フォーラムが主催し、この2日間は灯台をテーマにした様々なイベントが行われました。

新しい旅の形を提案



このサミットは、灯台を通じて地域や人、海といった新しい関係を描くことを目的としています。1日目には学術会議「海と灯台学カンファレンス2025」が行われ、参加した研究者たちが灯台の文化的および地質的価値について議論を交わしました。2日目には、クイズプレーヤーの伊沢拓司さんが登壇し、多彩な識者たちと共に灯台を巡る新しい旅の体験について話し合いました。

伊沢さんは、灯台が「考える旅」を提供する存在であることを指摘し、参加者に深く響く内容を展開しました。また、海洋文化創造フォーラムの海野常務は「旅のスタイルが変わってきている」と述べ、自ら運転しながら海沿いを走る『海風トラベラー』という新たな概念を提案しました。この新しい旅の形は、単なる観光から、移動そのものを楽しむ体験へとシフトしています。

シンポジウムの詳細な内容



シンポジウムは3部構成で、はじめに伊沢さんが灯台に関わる自身の経験を語り、観客を楽しませました。その後、彼と6人の有識者たちによによる討論が行われ、各自が専門的な視点から「旅と灯台」について考察をしました。

オープニングトークでは、伊沢さんが灯台についての個人的な思い出を語りながら「旅は新しい発見の連続である」と強調しました。彼はまた、灯台の魅力をより多くの人々に広める方法について考え、灯台が持つユニークな体験を強調しました。

続くセッションでは、海風トラベラーの概念を基に、灯台と地域の魅力について議論されました。参加者は、灯台へ向かう道そのものを楽しむことの重要性を指摘し、五感で感じる移動の楽しさを共有しました。

三重野真代さんは、大分県の関崎灯台を訪れた際、季節や時間帯による香りや音の違いが心の豊かさをもたらすことを紹介しました。さらに、北海道開発技術センターの中村幸治さんは、能登半島の灯台の訪問で経験した感動を共有し、道中の寄り道の楽しさが旅を豊かにすることを提案しました。

「灯台時間」の新たな体験



シンポジウムの中では「灯台時間」がテーマの討論も行われました。参加者は灯台を訪れた後の過ごし方に焦点を当て、癒しや歴史、食の視点から新しい魅力を探求しました。視覚や聴覚を通じて灯台の存在を再認識し、体験を深める方法が多数提案されました。

灯台は単なる訪問地ではなく、心に残る体験を提供する場所であると認識され、地域や文化への新たな視点が示されました。特に、灯台に近い地域の人々とその文化の魅力を発掘し、次世代へと繋ぐ取り組みの重要性が強調され、参加者は灯台に新しい旅の価値を見出しました。

最後に



「海と灯台サミット2025」は、持続可能な灯台利活用事業の開発に向けた全国の取り組みを促進するための重要なイベントでした。灯台を介した新たな旅のかたちは、地域文化の発展にも寄与することが期待されています。今後も、このプロジェクトを通じて灯台の魅力が広がり、多くの人々の心を引きつけることを願っています。


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