大阪府住宅供給公社が進めるDX推進、入居者サービス向上に寄与する「パレット管理」

大阪府住宅供給公社が推進するDXの新たな取り組み

府が運営する賃貸住宅「SMALIO（スマリオ）」が、入居者管理システム「パレット管理」を取り入れ、DX（デジタルトランスフォーメーション）を推進しています。この取り組みは、入居者サービス向上と同時に職員の働き方改革を目指すものです。

パレット管理導入の背景

昨今、デジタル技術の進展により、大阪府住宅供給公社は組織の進化に舵を切り始めています。具体的には、令和4年度の中期経営計画としてDX推進を掲げ、オンラインを通じた入居者募集業務の効率化が図られています。しかし、入居後の業務は依然としてアナログのままであり、問い合わせや申請の手続きに手間がかかっていました。

このような課題を解決するため、パレット管理が導入されることとなりました。これによって、従来の印刷や郵送の費用が削減され、問い合わせの集計業務が簡素化されることが期待されています。

「パレット管理」の選定理由

入居者アプリの中から「パレット管理」を選んだ理由は大きく二つあります。

1. 多様な利用者への配慮: スマートフォンやウェブアプリに対応しており、デジタル機器に不安を持つ方々にも利用しやすいという特長があります。

2. ブランド戦略への貢献: アプリの名称やデザインをカスタマイズできるため、賃貸住宅ブランド「SMALIO」における独自性を強化できます。

導入の効果と試験報告

2025年3月から、一部の入居者向けに試験的な導入が行われています。その結果、業務プロセスにおける無駄を削減し、業務フローが整理され始めました。特に、システム化によって重複記入の問題が解消されるなど、顕著な改善が見られています。

入居者満足度も向上しており、機能の一つである「入居時チェック」により、入居者の部屋の状態を把握し、迅速な修繕対応が実現されています。また、退去時のトラブル防止にもつながっているとのことです。

さらには、高齢の入居者が多いことから利用登録に対する不安があったものの、実際には登録関連の問い合わせがほとんどなかったとされています。このことからも、しっかりとしたサポート体制が整っている証といえます。

未来に向けた展望とサポート

今後、大阪府住宅供給公社は「パレット管理」を単なる申請や問い合わせのツールとしてだけでなく、オンラインプラットフォームとして活用する計画をしています。このプラットフォームを通じて、入居者と持続的な関係を築き、さらなるサービス向上を図る意向です。

私たちパレットクラウド株式会社は、これからも大阪府住宅供給公社のDX推進を全力でサポートし、業務効率化と入居者満足度の向上に寄与します。

大阪府住宅供給公社について

大阪府住宅供給公社は賃貸住宅ブランド「SMALIO」を通じて、住まう人々に利便性の高いサービスを提供することを目指しています。新たに導入された「パレット管理」により、従来の枠を超えた新しい価値を創出することを目指しています。

その取り組みは、私たち全ての不動産業界にとっても大変重要な意味を持つといえるでしょう。今後の進展から目が離せません。