男性育休における満足度向上の秘訣は「質」にあり!
11月19日の「いい育児の日」を前に、株式会社メディックスと「パパ育コミュ」が共同で実施した男性育休に関する調査から、育休の満足度はその期間の長さよりも「時間の質」に大きく影響されていることがわかりました。調査対象は、全国の育児中または育児予定の男性とその配偶者で、101件の回答が寄せられました。
調査結果の概要
最も高い満足度を示したのは「1年以上」育休を取得した層で、平均点は9.7点(10点満点中)。これは、育児や家事と真摯に向き合うことができたこと、家族との信頼関係が深まったことが理由とされています。一方で「3〜6ヵ月」の取得者も高い評価を得ており、厳密には9.6点という好評価を記録しました。短期間の育休では慣れる前に復帰を強いられる一方、長期間では経済的な不安や孤独感を抱えがちである中、この“ほどよい期間”は心理的にも負担が少ないとされています。
満足度を高める要因
この調査で興味深いのは、育休取得の目的意識が満足度に影響を与えるという点です。育休の目的を明確に持っていた層は、平均して9.5点の満足度があり、目的意識がない層は8.6点でした。育休の目的としては「家族との時間を大切にすること」や「育児スキルを磨きたい」という声が多く挙げられています。
育休を取得しなかった理由
調査結果の中で、育休を取得しなかった層に対しても注目すべき点がありました。主な理由として「お金」「家庭状況」「職場の雰囲気」「キャリア不安」が挙げられ、男性は特にお金に対する不安が強く、女性は家庭の状態を気にしていることが明らかになりました。このような背景には、依然として家事や育児の負担が片寄っている現実が影響していることが見受けられます。
メディックスの取り組み
メディックスでは、男性の育休取得率が全国平均を超える54.1%という成果を上げており、その取得者の61.5%が半年以上の育休を取得しています。さらに、育休取得者のサポート体制として、以下のような取り組みを行っています:
- - 育休前後の1on1面談でのサポート
- - 社内でのパパ・ママランチ会を通じた情報共有
- - フルフレックスやハイブリッド勤務制度の導入
- - 子ども手当の支給での長期支援
このような多角的なアプローチによって、育休を有意義なものにし、男性も安心して育児に参加できる環境を整えています。
おわりに
育児は家庭における大切な役割であり、男性も積極的に関与する姿勢が求められています。今回の調査結果を受けて、育児の質を高めるための取り組みが一層重要になるでしょう。また、育児を楽しむためにも、育休の取得やその過ごし方について再考する良い機会となりそうです。これからも男性育休がより広がることを期待したいですね。