メドメイン、AI技術で病理診断の所見作成を効率化する特許を取得

メドメインが病理診断の新たな特許取得

メドメイン株式会社（福岡市）は、病理診断において所見作成の効率化を図るAIシステムに関する特許を取得しました。特許番号は7752741号で、これは医療分野に特に価値のある技術とされています。

1. 特許の概要

この特許は、病理医が作成する所見文と、AIが生成した所見文を照合することで、誤字や記載漏れ、診断内容の不整合を自動で検出する機能が備わっています。これにより病理医の業務を大幅に効率化し、診断の質を向上させることが目的です。

2. 技術の特徴

2.1 照合による確認支援

本システムは、医療従事者が作成した所見文と、AIが病理画像から生成した所見文を比較し、様々な誤りを発見することができます。この照合機能は、日常業務の中でのミスを減少させ、精神的な負担を軽減します。

2.2 類似度チェック機構

二つの所見文の類似度を測定し、その結果に基づいて確認や修正が求められる場合には、医療従事者にアラートを出します。これにより、所見作成のプロセスでよくあるヒューマンエラーを効果的に防止します。

3. 背景と目的

病理診断は医療の中でも重要な役割を担っており、その正確性が求められています。しかし、専門医の不足や、業務が非常に重たくなっているため、病理医はしばしば誤りを起こすリスクがあります。メドメインは、この状況を解消するためにAI技術を用いた新しいソリューションを開発してきました。

特に、所見文作成の各ステップで生じるヒューマンエラーを発見し、それを修正できる仕組みが組み込まれています。メドメインのデジタル病理システム「PidPort」と共に、今回の特許技術は医療の質の向上を促進します。