インフラの未来DoboX
2025-04-07 11:58:20

広島県が進めるインフラマネジメント基盤『DoboX』の全貌とは

広島県が進めるインフラマネジメント基盤『DoboX』の全貌とは



広島県が手掛けるインフラマネジメント基盤『DoboX』は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として注目を集めています。このシステムは、公共土木施設や災害リスク情報を可視化し、地域の安全安心を支える重要な役割を果たしています。特に、浸水想定区域や土砂災害の情報を3Dマップで表示する機能は、多くの市民や企業、研究機関にとって価値のあるデータを提供しています。

DoboXとは?


『DoboX』は広島県が2022年に運用を開始したインフラマネジメント基盤であり、その名は「土木×DX」から来ています。情報をオープンデータ化し、誰でもアクセスできるようにすることで、県民や企業などが活用できる利点を持っています。従来、行政内部での利用に限られていた情報を、広く一般に提供することにより、地域の防災活動やビジネスモデルに新たな展開をもたらしています。

導入の背景


2018年の「平成30年7月豪雨」では、広島県にも大きな被害がもたらされました。この災害を受けて、県はハード面だけでなく、デジタル技術を活用したデータの利活用が必要であると認識しました。特に、情報通信の効率化やデータの連携が急務とされ、結果として『DoboX』の構築に至りました。

EY Japanの役割


EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は、DoboXの構想から運用開始までを支援しました。2年という短い期間でシステムを構築するにあたり、機能の明確化や先行事例の調査、運用状況のヒアリングなど多岐にわたるサポートを行いました。特に、18の課が保有している49のシステムとのデータ連携の整理は、今後の運用にとって非常に重要な作業です。

現在の利用状況


DoboXは運用開始以来、ダウンロード数が大きく伸びており、当初の月5,000回から約15万回にまで達しました。データは地域の防災活動や研究分野、さらには民間企業の新たなサービスの基盤として活用されています。また、観光ナビアプリや防災アプリなどがこのデータを利用した例も増えてきています。

今後の展開と目指す未来


今後は、DoboXのデータ利活用に関するイベントを通じて、県民の意識向上や新たなサービスの創出を進める予定です。EYSCの森勇雄パートナーは、DoboXの成功は広島県のデジフラ構想の実現に貢献するものであり、今後も社会インフラの安全性や公平性を高めるために力を入れていくとコメントしています。

結論


広島県のDoboXは、単なる情報基盤に留まらず、今後の地域社会や経済における多くの可能性を秘めています。データのオープン化と利活用により、県民の生活を豊かにし、持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出していると言えるでしょう。地域の防災活動、企業の新サービス展開、さらに教育や研究への応用など、広がりを見せるDoboXの今後の展開に期待が寄せられます。


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