I-neと東京大学の共同研究が生み出す新たな化粧品革命

新しい化粧品革命が始まる

株式会社I-neが、国立大学法人東京大学生産技術研究所の金範埈教授との共同研究を通じて、化粧品の新たな可能性を広げるマイクロニードル技術を確立しました。この技術は、従来の化粧品の使い方に革新をもたらすものです。

共同研究の背景

化粧品市場では、化粧水やクリームが肌に成分を届ける方法として広く受け入れられています。しかし、ここ数十年の間、この方法は大きな変化を遂げていません。今、化粧品業界の課題として、新たな使用法や楽しみ方を実現する製剤の開発が求められています。そこで、注目を集めているのがマイクロニードル技術です。この技術は、マイクロメートルサイズの微細針を利用し、成分を皮膚内部に直接届ける手法です。I-neはこの技術を用いて、幅広い成分を選択的に肌に届ける研究を進めています。

研究の概要

I-neでは、マイクロニードル化に向けた成分選定や処方設計を行い、東京大学では新しい組成や形状を持つマイクロニードル製剤の製造プロセスを確立しています。これにより、従来の市場にはなかった革新的なマイクロニードル製剤の開発を目指しています。

金範埈教授は、MEMS技術を駆使したマイクロ加工分野の権威であり、多くの研究論文を発表し、国際的に評価されています。最近では、生分解性マイクロニードルを使った無痛ドラッグデリバリーシステムの実用化に向けた技術開発を行い、注目されています。これにより、経皮吸収における新たな知見が生まれました。

I-neは、この新しいマイクロニードル技術を活用し、これまで不可能だった化粧品成分のマイクロニードル化に成功し、特許出願を完了しました。この革新的な技術は、新たなアプローチで有用成分を効果的に肌に届けることが可能です。

研究成果と将来への展望

研究成果は学会や学術誌に発表し、美容科学や医学の分野でさらなる研究とイノベーションを促進します。I-neは、マイクロニードル技術を活用した多様な商品の開発を進め、消費者に新たな選択肢を提供したいと考えています。また、化粧品だけでなく、広範な美容技術やサービスへの応用を目指し、業界全体の価値向上に貢献していく予定です。