Specteeが新たに全世界のニュースを活用したリスク情報サービスを開始
株式会社Spectee(東京都千代田区、代表取締役:村上建治郎)は、サプライチェーンの危機管理をサポートする新たな機能を提供開始しました。この機能は、全世界のニュースを基にしたリスク情報アラートおよびリスク分析を含んでおり、「Spectee SCR(サプライチェーン・レジリエンス)」と「Spectee Pro」という二つのサービスを通じて利用できます。
サプライチェーンにおけるリスク管理の現状
昨今、企業は気候変動や地政学的なリスクによって直面するリスクが多様化しています。このような不安定な環境下で、自社のサプライチェーンに与える影響を素早く把握することが、事業を安定的に運営するために欠かせない要素となっています。
しかし、製造業界では、危機が発生した際の情報収集が極めて非効率的です。多くの企業がテレビなどの報道からリスク情報を得て、それを基にサプライヤーに確認を行い、エクセルでその結果を整理するという非常に手間のかかる作業を行っています。また、夜間や休日にリスクが発生した際は、対応が属人的になり、担当者のスキルに依存することが避けられません。この問題を解消するため、Specteeが提供する新機能は、全世界のリスク情報を効果的に一元管理しつつ、迅速にサプライチェーンへの影響を可視化するという解決策を提供します。
新機能による全世界のリスク情報提供
これまで、SpecteeではSNSや公的機関からの情報に加えて、気象データや交通情報などからもリスク情報を収集してきました。しかし、信頼性の高い情報を求める声が多く、報道機関の配信するニュースも新たな情報源として取り入れることを決定しました。
これにより、グローバルで発生するサプライチェーン関連のリスク情報が、全世界の報道機関からも提供されることとなり、リアルタイムでのアラート発信が可能となります。「Spectee SCR」及び「Spectee Pro」の両サービスを通じて、これらの新機能の提供が行われる予定です。
『Spectee SCR』の特徴と利点
新たに導入された「Spectee SCR」は、グローバルなサプライチェーンに影響を及ぼすあらゆる危機を瞬時に可視化します。SNS、気象データ、公的機関の情報、地政学的リスク、そして全世界からのニュース情報を元に、インシデント発生時にはリアルタイムで危機を捉えます。顧客は、サプライチェーンのサプライヤーにおける被害状況や製品への影響、納期の遅延を迅速に把握できるようになります。
企業情報と今後の展開
株式会社Specteeは、「危機を可視化する」を企業のミッションに掲げており、SNSや様々なデータから災害・リスク情報を解析し、被害状況の可視化や予測を行っています。「Spectee Pro」は全国の自治体、報道機関、インフラ企業などに導入され、その契約数は2024年7月には1000を超える見込みです。今年からは海外市場にも積極的に進出しており、フィリピンではすでに多くの官庁や地方自治体での導入が進んでいます。
このように、Specteeはサプライチェーン管理サービスにおいても進化を続けており、今後もさらなる展開が期待されます。エンタープライズ向けのリスク管理ソリューションを提供する同社の取り組みは、今後のサプライチェーンの安定に向けた重要な一歩となるでしょう。
会社概要
設立:2011年11月11日
本社:東京都千代田区五番町 12-3 五番町YSビル 3階
代表者:村上建治郎
公式サイト:
spectee.co.jp
この最新の機能によって、企業は世界中の情報をリアルタイムで活用し、リスク管理強化に向けた大きな一歩を踏み出すことができるでしょう。