岡山大学がウクライナの大学と協力した国際バーチャル交流
岡山大学は先日、ウクライナのキーウ工科大学との国際バーチャル交流プログラム「Peace Through Virtual Exchange」を開催しました。このプログラムには、文学部、経済学部、薬学部およびグローバル・ディスカバリー・プログラムに所属する20名の学生が参加しました。この取り組みは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に基づいており、特に教育の質と平和の促進に焦点を当てています。
交流の意義とプログラムの内容
「対立的な言語の削減と平和構築」をテーマにしたこのプログラムでは、参加学生が国際混成チームを組み、対立を生むニュース記事を中立的な表現に書き換える作業を行いました。この作業を通じて、報道が持つ影響力に気づき、言語の使い方に対して敏感になりました。
特に、プログラムの第2回ワークショップでは、ウクライナの空爆の影響を受けた学生たちが、防空壕から参加するという切実な状況がありました。このような背景の中で、参加者同士の共感と理解が深まり、国境を越えた交流の重要性が再認識されました。
学生の声と今後の展望
参加した学生たちは、自らの学びを通じて平和の大切さを強く感じました。一人の学生は「異なる文化や背景を持つ人々と話すことで、相手の視点を理解する手助けになると実感しました」と述べています。また、今回の取り組みは、ウクライナだけでなく、ブラジルのマリンガ州立大学からの学生参加を今後予定しており、さらなる国際的な広がりを目指しています。
学術研究院共通教育・グローバル領域のSusan Meiki講師とTim Cleminson准教授がこのプログラムを主導しており、彼らの情熱と努力が学生たちに大きな影響を与えています。このような取り組みを通じて、岡山大学は平和教育の重要性を広め、より良い未来を築くための活動を推進しています。
最後に
岡山大学は、地域の中核としての役割を果たしつつ、国際的な視点を取り入れた教育を行っています。このプログラムに参加した学生の経験は、今後の活躍につながる大きな資産となるでしょう。岡山大学は、今後も平和の重要性を学生たちに伝え、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けていきます。