職場の防災対策調査結果—災害時の通信力向上の重要性
近年、日本では地震や台風、豪雨などの自然災害が頻発しています。このような状況下において、企業や自治体での防災対策はますます重要なものとなっています。特に、職場における通信手段の整備は、災害時の初動に関わる重要な要素です。テレネット株式会社(本社:長野県飯田市、代表取締役:青山 貴子)は、企業の防災対策担当者や経営者を対象に「災害時の職場の通信手段」に関する調査を実施しました。
調査の概要
この調査は、2025年8月13日から8月15日までの期間において、インターネットを通じて行われ、回答者数は1,014人でした。その結果、職場の防災対策に対する評価や、通信手段の導入状況について知見を得ることができました。
現状の防災対策の評価
調査によれば、職場における防災対策について、「十分に対策されている」と答えた人は54.7%で、「ある程度対策されている」と答えた人は23.5%でした。一方、2割以上の人は「あまり対策されていない」あるいは「全く対策されていない」と答え、不十分と考えられる分野として「従業員の訓練・意識啓発」「備蓄や装備の準備」「避難誘導マニュアルの整備」が挙がりました。
さらに、通信手段についても約7割が導入済みであるものの、その満足度には明確な課題が残ることがわかりました。
職場の通信手段導入状況
調査結果によると、職場における「災害時用の通信手段」は以下のように評価されています。
- - 導入されており性能に満足:37.3%
- - 導入されているが切り換えを考えている:32.5%
- - 導入されていないが検討中:17.2%
- - 導入されておらず予定もない:13.0%
この結果から、約7割の職場で何らかの通信手段が導入されていることは明るいニュースですが、6割を超える人々が「切り換えを検討中」であり、未導入の企業が高い導入意欲を持っている点も注目すべきです。特に導入されている通信手段には、「無線機」「衛星電話」「安否確認システム」などがありました。
最も重視される通信機能
職場が重視する通信手段の機能について調査したところ、災害時における「通話の安定性」が47.6%で最も高く、次いで「リアルタイムでの位置情報共有機能」が37.7%、「グループ通話機能」が34.6%という結果が得られました。災害時には状況の見える化や、迅速な連絡が重要であるため、多人数での同時連絡が可能な機能が求められています。
また、「ほしい機能」として位置情報共有やグループ通話が挙げられたことから、潜在的な需要が非常に高いことも明らかになりました。
災害時通信手段の理解とニーズ
さらに、携帯キャリアの衛星通信サービスに関する知識について尋ねたところ、7割以上の人々が「十分な理解」を持っていないことが明らかになりました。ただし、求められる機能としては『災害時でも繋がりやすい』ことや『普段はスマートフォンとして使用できる』ことが重視されています。これからの職場に必要なのは、単に通信手段を整えるだけでなく、どう使用するかを理解することでもあります。
まとめ
この調査を通じて、災害時の通信手段における導入状況や、満足度にはばらつきがあることを示しています。「備えているつもり」ではなく、実際に機能を理解し、日常の中に取り入れていくことが重要です。テレネット株式会社が提供する「ハザードトーク」は、日常のスマートフォンとしての機能とともに災害特化の強靭な通信手段を兼ね備えています。災害時の迅速な情報共有と、職場全体の安全を守るための備えを整えていく必要があります。