ポリプラスチックスが切り拓く新素材の未来
ポリプラスチックス株式会社が新たに発表した「DURAST® Powder」は、高機能樹脂を粉末形式で提供する革新的な素材です。この新しい技術は、特に従来の方法では困難だった高強度・高分子量の樹脂の粉末化を実現し、製造プロセスに新たな可能性をもたらします。
DURAST® Powderの特長
DURAST® Powderは、様々な形状での粉末化が可能で、特にLCP(液晶ポリマー)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)などの高性能樹脂に適しています。従来の粉砕法では粒子同士が絡まり、流動性が低下するという課題がありましたが、ポリプラスチックス独自の技術によって、LCPの粉末は平均粒径が1〜100μmに均一化され、流動性や分散性が向上しています。これにより、加工工程が安定し、製品の品質も向上します。
多様な応用展開
この新しいパウダーは、3Dプリンタによる積層造形や粉末焼結法に最適です。これにより、複雑な形状や高精度な部品の製造が可能になります。また、CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性プラスチック)のマトリックス樹脂としての利用や、有機フィラー、補強材としての応用も期待されており、非常に多岐にわたる産業ニーズに応えることができます。
ポリマーアロイにおいては、異なる樹脂の加工温度差が問題になりがちですが、DURAST® Powderのように初めから適切な粒子形状を持つ材料を使用することで、安定した混合と分散が可能です。また、熱硬化性樹脂、ワニス、塗料、グリスなどへの添加剤としての利用も視野に入れられています。最近では、PFAS代替材料としての需要も進んでおり、環境に配慮した材料選びが行われています。
さらに、DURAST® Powderは粉末焼結によって多孔質フィルターの製造にも適しており、均一な細孔構造を持つフィルターが得られることが期待されています。これは、特に要求される性能に応じた用途において、大きなメリットを提供します。
未来の展望
今後、ポリプラスチックスはDURAST® Powderを通じて、さらなる製品開発や技術課題の解決に貢献していく構えです。試作や共同開発、技術検討など、お気軽に問い合わせていただければ、対応いたします。
このように、DURAST® Powderは業界に新たな風を吹き込む素材として、その成長が非常に楽しみです。ポリプラスチックスの新技術にぜひご注目ください。