平戸市がWi-Fiで地域活性化を目指す新プロジェクト始動

平戸市が目指す新たなWi-Fiプロジェクト

長崎県平戸市は、地域の活性化を目的として、無料Wi-Fiを提供する「平戸まるごとWi-Fiプロジェクト（HIRADO WiFi）」を開始しました。このプロジェクトは、平戸市とIT企業の株式会社Wizが連携し、地域全体を対象とした初の試みです。本取り組みは、平戸市のDX（デジタルトランスフォーメーション）を促進し、観光客や市民の利便性向上を図るものです。

プロジェクトの背景

平戸市は歴史ある国際貿易の拠点であり、毎年130万人以上の観光客が訪れています。観光資源を最大限に活かす「アルベルゴ・ディフーゾタウン」構想を進めながら、地域経済の活性化にも力を入れています。Wizは2022年に平戸市と締結した連携協定に基づき、通信インフラを整えることで、選ばれる街づくりを進める役割を担っています。

提供されるサービスとインフラ整備

このプロジェクトにより、平戸市内の事業者や公共施設に対して、無償でWi-Fi機器を提供します。株式会社Wizは、最新のWi-Fi製品プロバイダーであるTP-Linkのクラウド管理型ハイグレードWi-Fi機器を使用し、安全かつ安定した通信環境を実現します。また、Wi-Fi機器は簡単に導入できるよう設計されており、あらかじめ設定されたSSIDとパスワードで、インターネット回線に接続するだけで使用開始が可能です。

最大1,750Mbpsの通信速度をサポートし、220台までの接続に対応。観光施設や飲食店、大型イベントなどでの利用が期待されます。このサービスは、製造業、飲食業、宿泊業、小売業、サービス業の約600事業者が対象です。