岡山大学シンポジウム
2025-02-02 01:54:31

次世代AIと医学の融合を探るシンポジウムが岡山大学で開催

次世代AIと医学の融合を探るシンポジウムが岡山大学で開催



2025年1月28日、国立大学法人岡山大学にて、「次世代AIと医学の可能性シンポジウム~フィジカルインテリジェンス~」が盛大に開催されました。今回のイベントには、学内外から60名を超える参加者が集まり、その熱気に満ち溢れた雰囲気が印象的でした。

開会の挨拶


冒頭を飾ったのは本学の学長、那須保友博士。彼はフィジカルインテリジェンスという新たなAI技術の可能性を紹介し、現実の情報を取り込むことで学習を行うこの技術が研究者にとっての重要な課題であることを強調しました。特に、私たちの生活にどう応用されるのか、その展望を語りました。

シンポジウムの内容


本シンポジウムは、岡山大学学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の中澤篤志教授が企画したもので、フィジカルインテリジェンスのユースケースが医学に与える影響に焦点を当てました。具体的には、実際の環境とインタラクションしながら学習するシステムとしてのフィジカルインテリジェンスに関する理解を深めることが目的です。

続いて、国立情報学研究所の小林泰介助教が強化学習がロボティクスにどのように応用されているのかについて講演を行い、最新の研究成果を紹介しました。さらに、早稲田大学の尾形哲也教授は、ロボティクスとAIの融合に関する将来像について、参加者の関心を引く独自の視点を提供しました。

医療への具体的応用


講演の後、岡山大学の研究者たちがそれぞれの専門分野からフィジカルインテリジェンスの医学への応用について語りました。松野隆幸教授は、穿刺ロボットを用いた医療現場での具体例を紹介し、どのようにこの技術が医療に革新をもたらすかについて触れました。一方、谷岡真樹准教授は、文部科学省の支援を受けた医療AI人材育成プログラムの重要性を説き、次世代のフィジカルインテリジェンス研究に貢献する人材育成の取り組みについて説明しました。

また、座間味義人教授や香田将英准教授、中原龍一講師らもそれぞれの専門領域におけるAIのユースケースとフィジカルインテリジェンスへの期待を表明しました。

パネルディスカッション


シンポジウムの後半ではパネルディスカッションが行われ、フィジカルインテリジェンスと医学の融合がもたらす未来について多くの専門家が意見を交わしました。参加者からの質問も活発に行われ、これまで以上に理解が深まる有意義な時間となりました。このディスカッションを通じて、フィジカルインテリジェンスがもたらす新たな展開の可能性が広がったことは確かです。

今後の展望


本シンポジウムは単なる情報交換の場ではなく、岡山大学が行っているAIとロボティクス分野における多様な取り組みの集約でした。学内外の知見を融合することで、研究の実用化に向けた重要なステップとなることでしょう。岡山大学は今後も、フィジカルインテリジェンスを中心にした研究を推進し、市場のニーズに応える形で新たな技術を開発していく所存です。

地域の中核を担う岡山大学の取り組みには、今後も大いに期待が寄せられています。本シンポジウムを機に、さらなる進展が見込まれるフィジカルインテリジェンスの世界に注目です。


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