高齢者が選ぶクレジットカード、人気ブランドの実態とは
近年、高齢者のクレジットカード利用が増加しています。ココモーラが実施したアンケート調査により、クレジットカードを利用する高齢者の実態や人気ブランドが見えてきました。調査は2025年1月にインターネットリサーチを通じて行われ、有効回答数は58人でした。
初めて作成したクレジットカード
調査によると、高齢者が初めて作成したクレジットカードで最も多かったのは「JCBカード」で、全体の約31%を占めています。次いで、「楽天カード」が約24%という結果になっており、これらのブランドが高齢者に支持を受けていることがわかります。その他にも「三井住友カード」が17%、「セゾンカード」や「イオンカード」もそれぞれ数%を占めるなど、いくつかのブランドが人気です。
重視されるカード選びのポイント
高齢者がクレジットカードを選ぶ際に最も重視したポイントは、「年会費の安さ」が65%という高い割合を占め、次に「セキュリティの強さ」が29%と続きます。また、キャンペーンのポイントが魅力的であることも18%の支持を集めており、経済的な負担を軽減しながらも安全性やお得感を求める傾向が見られました。
クレジットカードの利用状況
また、高齢者が毎月のクレジットカード利用額についても質問しました。最も多いのは「6~10万円」で、約35%がこの範囲に収まっています。実に81%の方が「10万円以下」と回答し、高額利用は少数派であることが示されています。この結果から、クレジットカードが高齢者の日常生活で適度に活用されている姿が浮かび上がります。
クレジットカードの主な利用用途
さて、高齢者はクレジットカードをどのような目的で使っているのでしょうか?最も多い利用用途は「食費」で、65%の回答がありました。続いて「日用品費」、「通信費」が62%の支持を集め、生活関連の支出に多く利用されているようです。水道光熱費や娯楽費、医療費など多岐にわたる用途があり、クレジットカードが生活の一部として浸透していることがわかります。
今後のニーズと選び方
高齢者のクレジットカード利用に関する調査結果を通じて、多くの方が経済的な要因を重視しつつも、安全性や利便性を求めていることが明らかになりました。特に、年会費の安さやセキュリティに対する意識は今後のカード選びに強く影響するでしょう。ブランド側も、高齢者をターゲットにしたサービスを提供することで、さらなる利用促進のための戦略を練る必要があります。
高齢者のクレジットカード市場は今後ますます拡大していくことが予想されます。彼らが求めるのは、安心して使用できるカードと、使い道にマッチしたサービスです。この調査結果を参考に、各社がどのように取り組んでいくのか注目が集まります。