新たなサイバーセキュリティの確保に向けたNITEの取り組み
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、2024年度の講座の一環とし、自家用電気工作物の設置者を対象にサイバーセキュリティ確保のための解説動画を公開しました。この動画は、NITEの公式YouTubeチャンネルで2024年3月19日に視聴可能となりました。
サイバーセキュリティの重要性
日本国内には数十万を超える自家用電気工作物が存在します。これらの設備は主にビルや工場で使用されており、その安全性が今まで以上に求められるようになっています。令和4年6月には、電気設備に関する技術基準を定める省令の改正が行われ、サイバーセキュリティの確保が新たな義務として加わりました。この背景には、電気事業法に基づく立入検査を行うNITEの役割があります。これまでサイバーセキュリティに疎かった設置者に向けて、具体的な対策を講じる必要性を伝えることが求められています。
解説動画の内容
今回公開された解説動画では、以下の内容が章立てとなって紹介されています。
- - サイバーセキュリティの確保の必要性: なぜ今、特に自家用電気工作物においてサイバーセキュリティが重要とされているのかを解説。
- - 立入検査について: NITEが行う立入検査の目的と、その意義について。
- - ガイドラインの種類及び適用範囲: サイバーセキュリティを確保するためのガイドラインの概要と、適用される範囲についての情報。
- - 主な要求事項と対応方法: 各ガイドラインにおいて求められる具体的な要求事項及びその対応方法について説明。
- - 自主点検の勧め: 設置者自身が行うべき自主点検の重要性と実施方法の指導。
この動画は、サイバーセキュリティについて不安を抱く設置者が、どのように対策をとっていけばよいのかを理解するための第一歩として役立つでしょう。動画の視聴を通じて、今後の適切な行動の指針を得ることが期待されています。
NITE講座の概要
NITEでは毎年、一般の方や事業者を対象に無料セミナー「NITE講座」を開催しています。この講座では、製品の適合性評価や家庭用製品の安全性、化学物質のリスク評価、またカーボンニュートラルに向けた蓄電池システムの安全性評価など、幅広いテーマに基づく講義が行われています。興味のあるセミナーに参加することで、さらに専門知識を深められるチャンスがあります。
結論
新しいサイバーセキュリティの基準が設けられた今、自家用電気工作物の安全性を確保するために何が必要かを理解し、適切な対策を講じることは不可欠です。NITEが公開した解説動画を参考に、自主点検を実施し、より安全な電気工作物の環境を作り上げていきましょう。是非、公式YouTubeチャンネルで視聴し、最新情報をキャッチしてください。
NITE公式YouTubeチャンネル
NITEについて
NITEは製品評価技術基盤機構として、1928年に設立された歴史ある組織です。経済産業省に属し、工業製品の安全性や品質の向上を目指してさまざまな活動を行っています。自らの役割を果たすことで、日本の産業の発展に寄与しています。詳しくは
NITEの公式HPを御覧ください。