マイホーム購入者の半数以上が資産価値を意識する現実と課題
近年、マイホーム購入において住宅の「資産価値」を気にする方が増えています。しかし、実際にはその価値を判断する自信がないという人が多数を占めるという現状が明らかになりました。ここでは、オープンハウスグループが実施した意識調査の結果を基に、住宅購入者の現在の状況を探ります。
意識調査から見える実態
株式会社オープンハウスグループは、都市部に住む20代以上の住宅購入者476名を対象に「マイホームの資産価値に関する意識調査」を実施しました。調査結果によると、住宅購入者の52%が住宅の資産価値を重視しているとのこと。しかし、68%の人が不動産の資産価値を見極めることに自信がないと回答しています。これは、適正価格の判断方法の不透明さから来るもので、多くの人が不安を抱えながらも、資産形成の一環として不動産に目を向けていることが伺えます。
購入動機の分析
調査において、最も多かったマイホーム購入の理由は「賃貸だともったいない」というもので、24%の人がこの回答を選びました。このデータからは、賃貸にお金を払うよりも、資産として残る持ち家を選ぶ傾向があることが見て取れます。続いて「子供の成長や進学のため」や「家が狭い、または間取りを変えたかったため」がそれぞれ17%の支持を得ており、一般的な「理想の暮らし」を求める声よりも、経済的な観点が強調されていることが分かります。
見極める自信のなさ
資産価値を重視しながらも、その正確な見極めには自信を持てないという多くの住宅購入者。この調査結果からは、特に「全く自信がない」という人が24%、さらには「あまり自信がない」という人が44%に達し、合計で68%が資産価値の判断に不安を感じていることが明らかになりました。このことは、住宅価格を決定する要因が多岐にわたり、適正価格を判断しづらいという背景を反映しています。
重点を置くべき要素
調査では、住宅の資産価値を判断するときに最も重視されている要素が「駅からの距離」であり、26%の人がこれを選びました。また、地価が25%、エリアの将来性や再開発計画が13%で続き、立地に関する要素が多くの購入者にとって重要視されていることが示されました。
さらに、購入時に最も不安を感じる点として「適正価格の判断方法」が52%と答えられ、これは約半数の人が不動産の価格が適正かどうかを判断することに不安を抱えています。
調査結果のまとめ
今回の調査から、マイホーム購入者の半数以上が資産価値に関心を持ちながら、その真の価値を見極める自信が欠如していることが浮き彫りになりました。特に、経済的な理由から持ち家を選ぶ傾向が強い一方、実際の資産価値については多くの疑問や不安が残る現実があることが分かります。
このような状況を踏まえ、オープンハウスが提案する資産価値を見極めるためのポイントや物件探しのヒントについて、さらに詳しい情報は下記のリンクにてご確認ください。
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編者からの一言
今後も不動産をメリットとするための正しい理解が広まることを願っています。余裕のある資産形成を促進するための道標となるよう、各情報をしっかり掘り下げていきたいと思います。