ダイナトレックが新たな局面を迎えたBIプラットフォーム
ダイナトレック株式会社(本社:東京都港区)は、統合BIプラットフォーム「DYNATREK」を改称し、最新バージョン「DYNATREK BI Platform Ver. 6」を発表しました。この新たなバージョンは、特に金融機関へのデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進をサポートするために設計されています。販売開始は2023年4月を予定しており、ユーザーに多くの新機能と改善点を提供します。
DYNATREK BI Platformの概要
「DYNATREK BI Platform」は、日本国内約30の金融機関で導入され、金融業界でのBIツールのスタンダードとなっています。地方自治体や電力会社など、さまざまな業界で幅広く活用されており、その重要性は年々高まっています。特に近年、金融機関はDXを進める中で、データの統合と活用が重要なテーマとなっています。
新プラットフォームは、複数のデータベースをリアルタイムで統合する「仮想データベース」機能を強化し、エンタープライズ向けのデータ活用をワンストップで提供できる製品として支持されています。1999年以来、多くのユーザーにご愛顧いただいており、25年間の歴史があります。
新バージョンの開発背景
最近の動向として、金融機関や地方自治体ではデータ活用人材の育成やAIの導入が進んでおり、顧客とのコミュニケーションを横断的に行う必要性が高まっています。その中で、データ活用基盤の構築は急務です。しかし、数多くのデータツールが利用されることで、データアクセスの際に複杂さが増しています。
特に金融機関においては、長年の運用により、オンプレミスで管理していたデータベースをクラウドに移行する取り組みが重要視されています。数万の帳票を新しい環境に移行する際は、多くの労力が必要ですが、これらの課題に対応すべく、新バージョンの開発が進められました。
新バージョンの特長と機能
「DYNATREK BI Platform Ver. 6」では、従来の「仮想データベース」機能の他に、以下の機能が追加されました:
1.
UI/UXの刷新
より直感的に利用できるよう、デザインが全面的に見直され、スクロール機能により効率的なデータ分析が可能になりました。
2.
レガシー帳票の移行を支援
古い帳票資産の移行をスムーズに行える、「データベース直接照会・SQL移行」機能を強化。
3.
APIとの連携機能を強化
クラウドデータソースとの連携が強化され、リアルタイムでのデータ取得が可能になり、さまざまな認証方式にも対応します。
未来に向けた展望
ダイナトレックは今後も金融機関や自治体、電力会社向けの機能開発を積極的に進め、「データ登録と照会の一元化」を実現させることを目指しています。
新しい「DYNATREK BI Platform」は、その高度な機能を駆使し、利用者にとって使いやすく、効率的なデータ活用の基盤を提供します。今後の展開から目が離せません。