KKdayとサントリー、訪日旅行者向けの食文化体験を提供
アジア最大級の旅行体験予約平台であるKKdayが、サントリーとの提携を通じて訪日外国人旅行者向けに日本の食文化を体験できる新たなサービスを開始しました。この取り組みは、今後のインバウンド需要の高まりに対応したものです。
食文化体験のニーズが高まる理由
訪日外国人旅行者の戻りが見込まれる2024年に向け、「日本の食や文化を実体験を通じて深く理解したい」というニーズが急速に増加しています。KKdayのデータによれば、グルメカテゴリの予約件数は前年同期比で45%以上の増加を記録し、特に「居酒屋体験」や「日本酒試飲」といったキーワードの検索でも40%増を達成。これらの数値が示すのは、食を通じた体験への興味が高まっているということです。
KKdayとサントリーが実現する食文化体験
この新たなサービスでは、サントリーの人気商品「ザ・プレミアム・モルツ」や「角瓶」、「翠(SUI)」、「ROKU〈六〉」などとの相性が良い日本料理を楽しめる大阪の飲食店を紹介する特設ページがKKdayに設けられました。このページでは、各商品ごとの背景や楽しみ方、フードペアリングの提案も行い、訪問前から期待感を高めています。
さらに、KKdayはレストラン検索・予約サービス「食べログ」とのシステム連携を図り、訪日旅行者が飲食店の予約をスムーズに行えるようにしました。これにより、旅行前から旅行中にかけて、一貫した体験が提供されることになります。
アジア圏向け多言語プロモーション
KKdayは台湾、香港、韓国、タイ、シンガポールなど、アジア市場向けにも多言語によるプロモーションを展開。Web広告やSNS、インフルエンサーを活用して、訪日前からの関心を喚起し、より多くの訪日外国人を呼び込む計画をしています。特設ページは中国語繁体字にも対応しており、アジアの旅行者にもアクセスしやすい形になっています。
地域の食文化発信の貢献
2025年の大阪・関西万博を控え、今回の取り組みを通じて得られる訪日外国人旅行者の嗜好や行動に基づき、今後は全国各地への展開を視野に入れています。特に、地域に根ざした郷土料理や地酒、地元の飲食店と連携した予約可能な食体験を推進することで、日本各地の独自の魅力を発信し、観光価値の向上と地域経済の活性化に寄与することを目指しています。
コメント:サントリーとKKdayの期待
サントリーの営業推進本部業務用統括部長である小川浩司氏は、「訪日外国人旅行者が日本ならではの味わいと文化に触れ、深い旅の思い出をつくる機会になることを期待しています」とコメントしています。一方、KKdayの日本支社長である大淵公晴氏は、「サントリーとのコラボレーションを通じて、地域の飲食店や食文化を起点とした新しい観光体験を創出したい」と述べています。この取り組みがさらに日本の食体験に対するインバウンド需要を喚起し、多くの外国人旅行者に日本の豊かな食文化を体験してもらえることを願っています。