Exotec、次世代Skypodシステムの常設デモセンターを韓国に開設
2025年6月27日、韓国・京畿道坡州市に、フランスの倉庫自動化ロボティクス企業であるExotecが次世代のSkypodシステムを展示するデモセンターを正式に開設しました。この開設は、韓国における急成長するEコマース市場のニーズに応えるべく行われ、オープニングイベントも開催されました。
Eコマース市場の背景
現在、韓国は世界でも有数のEコマース先進国であり、消費者ニーズの多様化と物流網の進化が求められています。しかし、労働力不足や高齢化、さらには厳しい安全規制といった課題も顕在化しており、企業は物流オペレーションの高度化と標準化を急いでいる状況です。この背景の中、Exotecは自社のフラッグシップ製品であるSkypodシステムを常設展示することにしました。
デモセンターでは、年間を通じてのライブデモンストレーションと、各企業のニーズに基づいたコンサルテーションが行われ、小売や卸、製造、ECなど様々な業種においてSkypodの導入価値が体感できる場となっています。
オープニングイベントの開催
オープニングイベントは、La French Tech Seoulとの共催で行われ、在韓フランス大使館や韓国ロボット産業協会など、多くのステークホルダーが参加しました。ゲストとして、フィリップ・ベルトゥ駐韓フランス大使やアンリ・ボキアンLa French Tech Seoul共同代表、ソニア・シャイエブ在韓フランス商工会議所会頭などが登壇し、ロボティクスを活用したスマート物流の展望や韓国のEC市場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の潮流についての見解を示しました。
特にフィリップ大使は、Exotecの韓国市場における活動を祝福し、両国間の経済関係の更なる発展に期待を寄せました。また、ユ・ウンジョンL’Oréal Korea COOは、韓国美容業界におけるオンライン販売の現状や急速なオートメーション投資について語り、イ・ギョンジュン韓国ロボット産業協会事業企画部長は、国内外のロボティクスによる物流事例を紹介しました。
次世代Skypodシステムの特徴
Skills:
- - ピッキングのデモンストレーション:従来のモデルに比べ、性能が大幅に向上した次世代Skypodシステムは、最大50%のスループット向上を実現。
- - 保管容量は最大30%拡張され、効率的な順序制御が可能となります。さらに、ピッキングから梱包までのインライン統合により、作業の省人化と効率化が図られます。
- - 外部ソーターやバッファエリアを必要としないため、コストの最適化にも貢献。
これにより、B2BおよびB2C両方の業態において、オムニチャネルでの柔軟なフルフィルメント運用が可能になり、サプライチェーン全体の最適化が実現します。
今後の展望
Exotec Nihon株式会社及びExotec Koreaの代表取締役を務める立脇竜は、韓国市場における物流の役割がコストセンターから戦略的価値創出へとシフトしていると述べ、本センターの開設は顧客企業の競争優位性を支えるための基本的基盤になると強調しました。Exotecは今後も、韓国国内のパートナー企業と連携を深めつつアジア市場におけるサプライチェーンの最適化に寄与することを目指しています。
Exotecについて
Exotecは、世界的に著名な倉庫自動化ロボティクス企業であり、Gap Inc.やCarrefour、UNIQLOといった大手ブランドのビジネスをサポートしています。革新的なハードウェアと高度なソフトウェアを組み合わせることで、生産性や業務の効率を向上させ、倉庫内作業者の労働環境の向上にも取り組んでいます。詳細は公式サイトで確認できます。