音色が再び伊賀に
2025-12-23 17:20:23

伊賀市のミュージックサイレンが修繕を経て再び響き渡る

伊賀市にある旧上野市庁舎のミュージックサイレンが、昨年10月以来の運転停止を経て、ついに修繕が完了し自動運転を再開しました。この音楽時報装置は、毎日正午と午後6時にそれぞれ異なる名曲を奏で、市民の生活に音楽を通じて温かさを提供しています。

自動運転による吹鳴時間は、正午に松尾芭蕉の「さまざまのこと思い出す桜かな」、そして午後6時にはドヴォルザークの「家路」となっており、どちらも優雅で心に響くメロディーです。このミュージックサイレンは、戦後の日本において人々の心を和ませるために開発され、全国的に広がってきた歴史があります。

伊賀市のミュージックサイレンは、昭和34年に産業会館に設置されたもので、昭和57年に上野市役所へ移転されました。令和6年には伊賀市指定文化財に昇格し、その価値が再認識されています。昨年10月には、使用中に鳴り続ける故障が発生し、急遽運転を停止せざるを得ない状況に見舞われました。

しかし、製造メーカーの関連会社の技術者や市内の電気事業者の協力を得て、復活調整作業が進行。製造メーカーからのサポートが終了し、経年劣化と部品供給の難しさも相まって、修繕にあたっては多くの時間と労力を要しました。それでも、地域の人々がこの懐かしい音色を心待ちにしている思いを胸に、関係者の努力が実を結びました。

今後も専門家の助言や協力を受けながら、ミュージックサイレンの音色が地域に届けられるよう、管理体制を整えていくとのこと。貴重な文化財としての役割を果たし続けるためには、地域全体での支援が欠かせません。

この音楽装置は、ただの装飾や記念品ではなく、地域の歴史や文化の一部として、地元のライフスタイルにも深く根付いています。また、今後もその音色によって、伊賀市の人々が心安らぐ時間を持ち続けられることが期待されています。

美しい音楽が伊賀市の風景に溶け込み、過去と未来をもつなぐ架け橋となることを願っています。さて、音楽が鳴り響く瞬間をぜひとも体感して、心和むひとときをお過ごしください。

【問い合わせ先】
伊賀市産業農林部中心市街地推進課
電話:0595-22-9825

伊賀市のミュージックサイレンが再び運転を開始したことで、地域が抱える歴史的な文化遺産が今後も地域のシンボルとして生き続けることに期待が寄せられています。


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