ギリアド2025年第1四半期の業績
2025-05-13 15:12:22
ギリアド・サイエンシズが2025年第1四半期の好調な業績を発表!
ギリアド・サイエンシズが2025年第1四半期の業績を発表
ギリアド・サイエンシズが4月24日、2025年第1四半期の業績を発表しました。特に、ベクルリーを除いた製品売上高は63億ドルとなり、前年同期比で4%の増加を記録しました。
業績の詳細
ギリアドの会長兼CEO、ダニエル・オデイ氏は、業務の遂行と支出管理についての成果を強調し、ビクタルビの販売が好調を維持していることが、売上の増加に寄与していると述べました。また、PD-L1陽性の転移性トリプルネガティブ乳がんに対する新たな治療法として、トロデルビとペムブロリズマブの併用療法の利点を挙げ、今後の期待も語っています。
2025年第1四半期の収益は67億ドルで、HIV領域や肝臓疾患における増収が全体の業績を引き上げました。一方、期間中におけるEPS(希薄化後1株利益)は1.04ドルとなり、前年の-3.34ドルから大幅に改善しました。この背景には、前年に発生した大きな費用が影響しており、特にCymaBay Therapeutics, Inc.の買収関連のコストが見られました。
売上動向
2025年第1四半期の製品売上高は66億ドルでした。商品の中でも、ビクタルビが31億ドルの売上を記録し、前年同期比で7%も増加。その要因は、需要の増加にあります。また、デシコビは38%増の5億8600万ドルの売上を達成しました。これらすべてが、HIV領域での需要の高まりに起因しています。
一方で、ベクルリーの売上は前年同期比45%減の3億200万ドルとなり、これはCOVID-19関連の入院率の低下が影響しています。細胞治療薬の販売も4億6400万ドルと前年同期をわずかに下回っています。
コストおよび利益率の分析
製品売上総利益率は76.7%で、前年同期の76.6%から若干の改善を見せています。研究開発費は減少しましたが、販売・一般管理費は前年よりも減少し、企業のコスト構造が見直されていることがわかります。2025年第1四半期の営業キャッシュフローは18億ドルで、ギリアドはこの期中に10億ドルの配当を支払い、7億3000万ドルの自社株買いも実施しました。
今後の展望
今後の期待として、HIVの予防薬レナカパビルについての新薬承認申請が6月に予定されていることや、オンコロジー領域の新たな研究結果が期待されています。また、ギリアドの通期業績見通しとして、製品総売上高において290億ドルから296億ドルの範囲に設定されており、前年と比較しても変動がなく、安定した業績を見込んでいます。
ギリアド・サイエンシズは、革新的な医薬品の開発を通じて、すべての人々の健康な未来を目指しています。今後の成果に期待が高まります。