希少疾患とアートの交差点「まなざし」
2025年6月14日から27日まで、日本橋N11ギャラリーで、医師とアーティストとしての二つの顔を持つ小川貴寛による個展「まなざし-生と病を描く-」が開催されます。本展では、医療と芸術が交わるユニークな視点から、希少疾患およびiPS細胞研究をテーマとした絵画が展示されます。
展示の背景とテーマ
医療と美術は、一見すると別々の分野のように思えますが、どちらも「人間」や「生命」の理解を深める手段として非常に重要です。小川は、東京藝大での学びを経て、医師としての道を選びました。その経験を通じて、希少疾患への理解を深め、より多くの人々にこの問題を伝えるために絵画という表現手段を選んだのです。
本展では、医療現場での知識と体験を基に、生と病を描き出し、社会における希少疾患の実態や、その研究がもたらす未来の可能性を伝えます。希少疾患は一般的にあまり知られていないため、多くの場合、その価値や重要性は見過ごされがちです。そのため、本展示を通じて観客が興味を持ち、意識を高めるきっかけを提供できればと小川は考えています。
開催概要
- - アーティスト: 小川貴寛
- - 開催期間: 2025年6月14日(土)~6月27日(金)
- - 休廊日: 月・火・水曜日
- - 開催時間: 13時~19時
- - 場所: 東京都中央区日本橋本町1-2-8 N11ビル 1・2F
- - 公式ウェブサイト: 日本橋N11ギャラリー
アーティストとしての小川貴寛
小川は1989年に東京都で生まれ、東京藝術大学油画科を首席で卒業しました。その後、東京医科大学に入学し、医師としてのキャリアを積む傍ら、アートの活動を続けています。彼の作品は、医療の知識をアートで表現し、より多くの人に病気やその解決策について考えてもらうことを目指しています。小川はIGやその他のSNSでも作品を発表しており、彼のメッセージを広めています。
彼にとって、アートはただの表現手段ではなく、社会との対話を可能にする重要な役割を果たすものです。希少疾患に関する絵画の展示は今回が初めてであり、彼自身も期待と興奮を膨らませています。「多くの人に見て、感じてほしい」と語る小川。その言葉には、希少疾患への理解促進という強い信念が込められています。
日本橋N11ギャラリーの役割
日本橋N11ギャラリーは、2022年にスタートして以来、若手アーティストに焦点を当てた展示を行い、アートカルチャーを発信してきました。この度のリニューアルでは、「心に残る、アートに出会う」というテーマを掲げ、アーティストと訪れる人々との充実した交流の場を提供しています。
ギャラリーは、訪れる人々が作品を通じて新たな視点を得ることができる場所とするため、常に努力しています。
まとめ
希少疾患とiPS細胞研究をテーマにした小川貴寛の個展「まなざし」は、私たちに多くのことを考えさせるきっかけとなるでしょう。医学とアートの交わりを感じるこの機会をお見逃しなく、ぜひ足を運んでみてください。