地域創生の新たなモデルを目指して
株式会社LIFULLのグループ会社であるLIFULL Investment(東京・千代田区)が、静岡県三島市に本社を構える小野建設株式会社および東京都目黒区に本社を置く株式会社Rバンクと業務提携契約を締結しました。この提携の目的は、地域創生や地域活性化を実現することにあります。
業務提携の背景
今回の契約は、2025年3月5日付けで締結され、各社が持つ強みを活かして長期滞在型アパートメントホテルの開発プロジェクトを推進するものです。LIFULL Investmentは運営を担当する一方、小野建設はアセット・マネジメント業務を担い、Rバンクが宿泊施設の運営を行います。これにより、各社は自身の専門性を最大限に発揮し、地域経済や観光の振興に寄与する新しいモデルを構築する予定です。
LIFULL Investmentは、地域経済を重視し、無限責任組合員としてLIFULL地域創生2号ファンドを運用。その中で、地域の活性化を目的としたプロジェクトに出資してきました。小野建設は100年以上の歴史を誇る土木・建築企業で、地方を意識したホテル開発を推進。Rバンクは外国人観光客向けの宿泊施設を数多く運営してきました。これらの専門知識を一つに集めて、地域貢献を目指す取り組みがスタートします。
長期滞在型アパートメントホテルの内容
提携で実現する長期滞在型アパートメントホテルは、東京都心エリアに位置し、特に交通の便が良い場所に展開予定です。このホテルは、ファミリーやグループ観光客のニーズに応えることを目指し、滞在の利便性を高めるための設計が進められています。
特に注目されるのは、静岡県の特産品を活かした宿泊プランの提供です。宿泊者には、静岡県の農産物を使った料理キットや、地域のアメニティを活用した体験型イベントが用意される予定です。また、静岡県の魅力を体感できる日帰りバスツアーも検討されています。これらはすべて、静岡県へ観光客を誘致し、地域経済に貢献することを狙いとしています。
コロナ禍以降、訪日外国人の需要が復活しており、ファミリー向けの宿泊需要も急増しています。その需要に応える形で、このアパートメントホテルは2025年から2027年にかけて、東京都内の複数のエリアで順次開業する予定です。これにより、新たな宿泊モデルを提供し、観光地としての静岡県の魅力を伝えたいと考えています。
関係者の思い
小野建設の代表取締役である小野大和氏は、「静岡県や箱根の魅力を伝えることで、多くの外国人観光客に訪れていただきたい」と語っており、地域創生に寄与できることを強く期待しています。一方、Rバンクの鈴木学氏は、宿泊客の多様性への対応を重視し、特に家族やグループでの滞在を快適にするための工夫を凝らす意向を示しています。
LIFULL Investmentの市川和也社長は、ファミリー向けの宿泊施設の不足に対し、『アパートメントホテルの開発を通じて、静岡県への送客を行い地域活性化を図る」という考えを述べました。このプロジェクトが実現することで、地域の関係者は新たなビジネスモデルとして、持続可能な発展を目指すことができると期待されています。
まとめ
LIFULL Investmentと小野建設、Rバンクの3社の提携は、地域創生に向けた一歩として非常に重要であり、今後の動向が注目されます。新しいアパートメントホテルプロジェクトが、東京の宿泊ニーズの改善だけでなく、静岡県の観光振興にも寄与することを強く願っております。地域の魅力を発信し続けることで、さらなる発展を目指していくでしょう。