万博エリアのマンション価格
2025-09-26 12:09:40

大阪・関西万博周辺エリアの中古マンション価格動向についての最新調査

大阪・関西万博周辺エリアの中古マンション価格動向



株式会社LIFULL(ライフル)が提供する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は、2025年10月に閉幕する大阪・関西万博会場周辺エリアにおける中古マンションの価格動向について詳細な調査を行いました。この研究は、万博の開催が地域に与える影響を探るもので、今後の跡地活用や不動産市場の変化を見据えた内容となっています。

大阪・関西万博の交通の利便性向上



大阪・関西万博により、会場最寄りの大阪メトロ中央線「夢洲」が開業するなど、周辺地域の交通環境が大きく改善されました。さらに万博終了後には、会場近隣にIR(カジノを含む統合型リゾート)が開業する計画もあり、これに伴い大阪市中心部と夢洲間のアクセス向上を目的とした鉄道延伸が検討されています。このような環境の整備は、住宅地の価値向上につながることが期待されています。

1970年の大阪万博でも、周辺地域のインフラ整備が進み、住環境の向上に寄与しました。今回の調査では、万博が開催されている此花区、港区、大正区、住之江区を調査対象とし、2018年11月から2025年8月までの中古マンション価格の変遷を分析しました。

中古マンション価格の推移



調査の結果、大阪・関西万博の周辺地域における中古マンション価格は、2018年11月の2,167万円から2025年8月には2,690万円に上昇し、約1.3倍となったことが明らかになりました。これは、大阪市全体での約1.7倍や中心6区における約2.5倍に比べると、伸びが比較的緩やかであることを示しています。

このエリアの価格が上昇しにくい背景には、港湾や物流施設を抱える準工業地域が併存していることが影響していると考えられます。また、エリア内の中古マンションの価格相場は、中心6区に比べて依然としてリーズナブルである点も挙げられます。

港区の価格上昇について



各地域の価格推移を見ると、特に港区の上昇が目立ちます。開催決定時の2,238万円から2025年の3,469万円に増加し、176.0%の上昇率を記録しました。次いで住之江区が129.8%、此花区が119.0%、大正区も115.2%の増加を見せています。

港区では、夢洲を通る中央線のインフラ整備が進められており、万博開催による影響が顕著に現れています。地域の利便性向上が、マンションの需要を高める要因となっているのです。

大阪湾岸エリアの将来性



LIFULL HOME'Sのチーフアナリスト、中山登志朗は、大阪・関西万博周辺の開発が期待されるとコメントしています。1970年の大阪万博での住宅開発が千里ニュータウンを活性化させた経緯を踏まえると、今回の万博を機に再びエリアの発展につながると考えられています。

閉幕後の万博跡地の利用計画は現在のところ、長期滞在型リゾートシティの整備が進められています。そのため即座の宅地開発は見込まれていないものの、周辺地区での住宅開発が進む可能性はあります。特に、此花区や港区、大正区、住之江区といった大阪湾岸エリアは、多くのマンションが分譲されており、手頃な価格で提供されているため、居住ニーズが高まっています。

まとめ



大阪・関西万博の開催を契機に、今後の開発や不動産市場の活性化が進むことが期待されています。環境の整備が新たな居住地を生み出し、大阪湾岸エリアが大阪市中心部に続く新たな住宅地として発展する未来も視野に入ってきています。それに伴い中古マンション市場の動向も注目されます。


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